VPN(仮想プライベートネットワーク)の比較は、特に最先端の技術に詳しくない方にとっては難しく感じられるかもしれません。
心配は無用です。
このSurfsharkとExpressVPNの比較では、これら2つのツールについて知っておくべきことをすべて分かりやすく説明します。より自信を持って自分にとって最適なVPNを選ぶためのガイドとして活用してください。
注:この比較は2025年10月1日時点の情報に基づいています。
Surfshark対ExpressVPN:一目でわかる比較
SurfsharkとExpressVPNの主な機能を紹介します。
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機能
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Surfshark
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ExpressVPN
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最低月額料金
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$1.99/月
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$3.49/月
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返金保証期間
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30日間
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30日間
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サーバー設置国の数
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100
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105
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デバイスの台数上限
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デバイスの台数無制限
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10
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プロトコル
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WireGuard、OpenVPN、IKEv2
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Lightway、OpenVPN、IKEv2
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データの暗号化
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AES-256-GCM、ChaCha20
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AES-256-GCM、ChaCha20-Poly1305
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ダウンロード速度維持率※
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90%
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88%
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アップロード速度維持率※
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56%
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69%
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Cookie pop-up blocker
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(Clean Web)
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Ad blocker
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(Clean Web)
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(Ad Blocker)
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独立監査
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(デロイト、2025年)
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(KPMG、2025年)
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10Gbpsサーバー
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24時間年中無休のサポート
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オペレーティングシステム
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Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Android TVなど
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Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Android TVなど
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ノーログポリシー
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(オランダ管轄)
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(イギリス領ヴァージン諸島管轄)
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専用IPアドレス
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(月額$3.75、15か国)
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(月額$3.99、22か国)
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マルウェアのブロッカー
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(Clean Web)
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(Threat Manager)
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※cybernews.comによるテストに基づいています。
SurfsharkとExpressVPNの主な違い
SurfsharkとExpressVPNはどちらも強力な暗号化、信頼性の高いIPアドレスマスキング、広範な高速サーバーのネットワークを提供していますが、以下の点で異なります。
- 最も月額料金が安いプランがあるのはSurfsharkです。長期VPNプランの場合、Surfsharkの方がより料金が抑えられます。Surfsharkの2年サブスクリプションは$1.99/月からですが、ExpressVPNの最安値は$3.49/月です。
- Surfsharkは無制限に接続可能です。ExpressVPNは、同時に10~14台(プランによって異なる)のデバイスを接続できます。一方、Surfsharkは1つのアカウントで無制限の同時接続を提供しています。
- SurfsharkではCookieポップアップブロッカーが提供されています。Clean Webブラウザ拡張機能により、Surfsharkユーザーは広告、マルウェア、Cookieポップアップをブロックできます。ExpressVPNには広告とマルウェアのブロッカーはありますが、Cookieポップアップに対するこのような保護はありません。
- SurfsharkとExpressVPNはサーバー速度が異なります。ExpressVPNサーバーの一部は40Gbpsにアップグレードされています。Surfsharkは主に10Gbpsサーバーを使用していますが、2025年に世界初となる100Gbpsサーバーを導入しました。
- Surfsharkの方がダウンロード速度が優れています。ExpressVPNが40Gbpsサーバーを使用している場合でも、独立テストでは一貫してSurfshark VPNの方が優れたダウンロード速度維持率を示しています。事実、これらの第三者による速度テストでは、現在、Surfsharkが市場で最速のVPNであることが示されています。
- Surfsharkの方がより幅広いサイバーセキュリティバンドルを提供しています。選択したプランに応じて、Surfshark VPNにはウイルス対策、プライベート検索エンジン、データ漏洩監視ツール、代替オンラインメールジェネレーターなどのツールがバンドルされています。ExpressVPNはパスワードマネージャーなどの追加製品をいくつか提供していますが、その数はSurfsharkほど多くはありません。
サブスクリプションコスト
ExpressVPNとSurfsharkの最も安価なプランのサブスクリプションコストを比較します。
料金設定
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プラン
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Surfshark
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ExpressVPN
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1 か月
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$15.45/月
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$12.99/月
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1年
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$3.19/月
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$4.99/月
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2年
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$1.99/月
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$3.49/月
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ExpressVPNは、1か月プランが最安値$12.99/月であり、より安価となっています。Surfsharkは、1か月プランは最安値$15.45/月です。
しかし、ExpressVPNの方が優れているのは最安値で比較した場合のみです。長期プランになると、Surfsharkの方がコストパフォーマンスが優れています。1年プランは最安値$3.19/月、2年プランは最安値$1.99/月となっており、いずれもExpressVPNの料金よりも大幅に安くなっています。
お支払い方法
SurfsharkとExpressVPNは、以下のセキュアな支払い方法に対応しています。
- クレジットカード/デビットカード。
- PayPal。
- 暗号通貨。
- デジタルウォレット(Google Pay、Apple Payなど)。
まとめ
1か月プランではExpressVPNの方が安価ですが、2年プランなどのより長期のサブスクリプションではSurfsharkの方がよりリーズナブルになっています。
サーバーの設置場所
サーバーネットワークはVPNサービスの品質に大きく影響するため、SurfsharkとExpressVPNのネットワークの比較は重要です。
Surfsharkのサーバーネットワーク
Surfsharkは100か国に4,500台以上のサーバーを設置しており、ユーザーは広範な地理的対応範囲のメリットを得られます。Surfsharkは主に10GbpsのRAM限定サーバー(一部は100Gbpsサーバー)を使用しており、優れたインターネット接続速度とプライバシーの強化のバランスをしっかり確保しています。
Surfsharkは以下の機能も提供しています。
- ダブルVPN。プライバシーの強化のためトラフィックを2台のVPNサーバー経由でルーティングする機能です。Surfsharkでは、このダブルVPN機能をMulti Hopと呼んでいます。
- 専用IPサーバー。この機能によって、ユーザーは自身だけが使用できる1つのIPアドレスに一貫してアクセスできます。
- 難読化技術。これによって、特にインターネット検閲が厳しい地域において、ユーザーが自由にインターネットにアクセスしやすくなります。
ExpressVPNのサーバーネットワーク
規模と範囲において、ExpressVPNのサーバーネットワークはSurfsharkと類似しています。ExpressVPNは、105か国に3,000台以上のVPNサーバーを設置しています。
ExpressVPNの優位性として、一部のサーバーが40Gbpsにアップグレードされている点が挙げられます。これにより理論上、ユーザーはより高速かつ安定したインターネット接続を利用できる可能性が高まります。
ExpressVPNは以下の機能も提供しています。
- TrustedServer技術。セキュリティとプライバシーを強化します。
- Smart Location機能。最適な接続先サーバーを推奨します。
- 米国全50州に設置されたサーバー。場合によってはメリットとなります。
まとめ
SurfsharkとExpressVPNは、サーバーインフラストラクチャの理論上のパフォーマンスではほぼ同等ですが、サーバーの総数ではSurfsharkが上回っています。どちらのVPNサービスでも、希望の場所で高速VPN接続を設定できる可能性が高いでしょう。
サーバーの速度
VPNの速度は、煩わしい中断やロード時間なしにネットサーフィン、コンテンツのストリーミング、オンラインのゲームを楽しみたいユーザーにとって重要です。
VPNはデータを暗号化し、リモートサーバー経由でオンライントラフィックをルーティングするため、必然的に速度が若干低下します。しかし、最適なVPNプロバイダーは、速度低下を最小限に抑えるため高速サーバーと軽量プロトコルを使用しています。
SurfsharkとExpressVPNは高速VPNと認識されていますが、Cybernewsの速度テストは以下のような結果となりました。
ダウンロード速度維持率(ベースライン速度:500Mbps)
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サーバーの場所
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Surfshark
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ExpressVPN
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アメリカ合衆国
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83%(417Mbps)
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84%(420Mbps)
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日本
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93%(466Mbps)
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88%(439Mbps)
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英国
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94%(472Mbps)
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92%(459Mbps)
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アップロード速度維持率(ベースライン速度:500Mbps)
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サーバーの場所
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Surfshark
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ExpressVPN
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アメリカ合衆国
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39%(195Mbps)
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33%(163Mbps)
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日本
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38%(190Mbps)
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88%(441Mbps)
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英国
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92%(461Mbps)
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33%(163Mbps)
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備考:速度テスト結果は、VPNサーバーとユーザーの間の距離、ユーザーのISP(インターネットサービスプロバイダー)、サーバーの混雑などの要因によって変わる可能性があります。
Surfsharkのパフォーマンス
Cybernewsによるこれらのテストでは、Surfsharkのダウンロード速度維持率は90%であり、平均で450Mbpsを超える結果を示しました。これは、ストリーミング、ゲーム、ダウンロードなどの高帯域幅の活動に対するSurfsharkの対応力を裏付けています。
Surfsharkはテストが実施されたすべての地域で良好なパフォーマンスを示したため、北米、欧州、アジアで優れたダウンロード速度を求めるユーザーにとって信頼できる選択肢です。WireGuardプロトコルで最高速度に達したため、速度を重視するユーザーはOpenVPNやIKEv2ではなくこのVPNプロトコルを使用するべきです。
ExpressVPNのパフォーマンス
ExpressVPNは全体的にSurfsharkとほぼ同等のパフォーマンスを示し、平均ダウンロード速度維持率は88%でした。アップロードについてはExpressVPNがSurfsharkを上回り、維持率は69%となりました(Surfsharkは56%)。
まとめ
結果の数値を見れば、Surfsharkの方がダウンロード速度は優れているため高帯域幅を必要とする活動に適していますが、ExpressVPNとSurfsharkはどちらも高速で信頼性の高いVPNです。日常的な使用においては、両者の速度差はほぼ感じないでしょう。
ストリーミングのパフォーマンス
多くのユーザーは、海外旅行中にストリーミングコンテンツにセキュアにアクセスできるVPNアプリを求めています。SurfsharkとExpressVPNは人気のストリーミングサービスに対応していますが、パフォーマンスに若干の差が出る場合があります。
免責事項:Surfsharkのサービスを違法行為に使用することは固く禁じられており、利用規約に反しますので、ご注意ください。Surfsharkのサービスを特定の活動に利用する際は、関連する一切の法令・規制を必ず遵守するようにしてください。これには、Surfsharkを通してアクセスするサービスプロバイダーやウェブサイトの規約も含まれます。
ストリーミングプラットフォーム
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プラットフォーム
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Surfshark
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ExpressVPN
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Netflix
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Amazonプライム・ビデオ
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Hulu
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HBO Max
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Disney+
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BBC iPlayer
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YouTubeおよびYouTube TV
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Apple TV
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ExpressVPNとSurfsharkはどちらも、Netflix、Disney+、Apple TV、Amazon Prime Videoを含む主要なストリーミングプラットフォームと互換性があります。
両者の違い
基本的にはSurfsharkの方がダウンロード速度が高いため、わずかに優位性があります。Surfsharkを使用した方が、ユーザーがストリーミング視聴中に出くわすバッファーやロード画面が少なくなる可能性が高いです。
Surfsharkなら無制限に同時接続が可能であるため、ユーザーとその家族は海外旅行中もより多くのデバイスでセキュアにコンテンツをストリーミングできます。
ゲーム
安定した接続と信頼性の高いDDoS(分散型サービス妨害)に対する保護を提供できなければ、優れたゲーム用VPNとは言えません。SurfsharkとExpressVPNはどちらもこの条件を満たします。
Surfsharkの方が、ダウンロード速度が優れているためオンラインゲームにおける安全性についてはやや優れています。また、Androidデバイス向けのGPSオーバーライド機能を備えています。これは、旅行中に位置情報ベースのモバイルゲームをプレイするゲーマーにとっては便利です。
セキュリティと暗号化
VPNはIPアドレスを秘匿し、インターネットトラフィックを暗号化します。これによりオンラインでのプライバシーが強化され、データの保護が向上します。SurfsharkとExpressVPNは高度な暗号化プロトコルとセキュリティ機能を使用し、プライバシーを強化します。
暗号化方式
SurfsharkとExpressVPNは、VPN業界で最高水準として広く認識されているAES-256暗号化を使用しています。AES-256暗号化は非常に信頼性が高いため、政府機関や銀行でも採用されています。
SurfsharkとExpressVPNはどちらもChaCha20暗号化も使用しています。SurfsharkはWireGuardプロトコルで、ExpressVPNはLightwayプロトコルに使用しています。
Kill Switch
キルスイッチは、VPN接続が切れた場合に、インターネットアクセスも同時に切断するVPN機能です。これにより、IPアドレスや物理的な位置情報などの意図せぬ公開を防止することで、プライバシーを保護します。
ExpressVPNとSurfsharkはどちらも、VPN接続が切断されるとデバイス全体のインターネットアクセスを無効化するシステム全体のキルスイッチを備えています。
ExpressVPNのNetwork Lockというツールはデフォルトで有効になっていますが、Surfsharkのものはデフォルトでは無効です。Linuxユーザー向けに、Network LockにはVPNがオフの状態でも漏洩を防止するための常に有効化オプションもあります。
難読化技術
難読化はステルスVPNとも呼ばれ、VPNトラフィックを偽装して識別をより困難にします。トラフィックは保護されていないデータのように見えるわけではありませんが、VPNトラフィックのように見えるわけでもありません。この機能はインターネット検閲が厳しい地域で有用であり、ユーザーは抑圧的な制限を回避しやすくなります。
SurfsharkはOpenVPNプロトコル経由で難読化を提供し、ネットワーク制限を自動検知して検閲回避を促進する設定を有効化します。これにより、Windows、Android、iOS、およびLinuxユーザーは手動設定なしでセキュアなVPN接続をより容易に確立できるようになります。
ExpressVPNも難読化に対応していますが、使用するプロトコルに関わらずすべてのExpressVPNサーバーで自動的に有効化されます。
まとめ
ExpressVPNとSurfsharkはどちらもセキュアであり、同等の暗号化を提供しています。キルスイッチや難読化などの機能に若干の違いがありますが、どちらのツールのユーザーもプライバシー面では安心できます。
VPNプロトコル
VPNプロトコルは、デバイスとVPNサーバー間でデータがどのように暗号化されて送信されるかを決定するために使用されます。
優れたVPNプロトコルは、ユーザーに高速かつセキュアな接続を提供します。SurfsharkとExpressVPNは、その両方を提供できるプロトコルを使用しています。
WireGuard:最速のVPNプロトコル
専門家は一般的にWireGuardが最速のVPNプロトコルであると考えています。WireGuardは堅牢なセキュリティを実現するとともに、速度の損失を最小限に抑えています。
SurfsharkとExpressVPNはどちらもWireGuardを採用しています。ただし、主要なプラットフォームすべてにおいてサポートしているのはSurfsharkのみです。本記事の執筆時点では、ExpressVPNはmacOSでWireGuardをサポートしていません。
IKEv2/IPSec:モバイルユーザーに最適
IKEv2/IPSecは、モバイルデバイスでVPNを使用するユーザーに人気です。その理由は、このプロトコルはWi-Fiとモバイルネットワーク間を切り替える際にデバイスを素早く再接続できるためです。
Surfsharkユーザーは、Windowsを除き、サポートされているプラットフォームすべてにおいてプロトコルとしてIKEv2/IPSecを選択できます。ただし、ExpressVPNでこのプロトコルを利用できるのはmacOSおよびiOSデバイスのみです。
さまざまなデバイスでIKEv2/IPSECプロトコルを使用したいVPNユーザーには、Surfsharkの方が適しているでしょう。
OpenVPN:セキュアかつ信頼性の高いプロトコル
OpenVPNは強力なVPNプロトコルであり、保護的な暗号化と柔軟なデバイスの互換性を兼ね備え、全体的なオンラインセキュリティを強化します。
SurfsharkとExpressVPNはどちらも、サポートされているすべてのデバイスでOpenVPNをVPNプロトコルとして提供しています。
Lightway:ExpressVPNの独自プロトコル
VPNプロトコルについては、ExpressVPNがユーザーに提供しているオプションの中には、Surfsharkは提供していないものが1つあります。それはLightwayです。
ExpressVPNはLightwayを独自に開発し、ExpressVPNアプリのデフォルトプロトコルと採用しています。ExpressVPNはLightwayを「最も速く、最もセキュアなオプション」と謳っています。
まとめ
独自プロトコルであるLightwayを提供している点でExpressVPNが目立ちますが、SurfsharkとExpressVPNはどちらも、高速かつセキュアなVPN接続を実現する信頼性の高い最新のプロトコルをユーザーに提供しています。
監査
独立監査によって、VPNプロバイダーのセキュリティ、サーバーネットワーク、プライバシーポリシーに関する主張が検証されています。それによってVPNサービスの透明性を高まり、購入を検討しているソフトウェアが主張しているパフォーマンスを実際に実現できるかを確認できるようになります。
Surfsharkの監査
Surfsharkは、ノーログポリシーとセキュリティインフラストラクチャについて数多くの監査を受けています。
- 2023年および2025年に、デロイトがSurfsharkのノーログポリシーを検証しました。これは、Surfsharkがすべてのユーザーのオンラインプライバシーの保護に注力していることを反映しています。
- 2018年と2021年に、Cure53がSurfsharkのサーバーインフラストラクチャとブラウザ拡張機能を審査し、セキュリティと信頼性の高さの両方を確認しました。
これらの監査すべては比較的最近実施されているため、ユーザーは最新情報に基づく、信頼できるガイドとして活用できます。
ExpressVPNの監査
ExpressVPNも近年、監査を複数回受けています。
- 2025年には、KPMGがExpressVPNのノーログポリシーとプライバシーに関する取り組みの3度目の検証を実施しました。
- Cure53とPraetorianがそれぞれ、2025年にLightwayプロトコルのセキュリティ監査を2回実施しました。
まとめ
ExpressVPNとSurfsharkは長年にわたり第三者機関に検証を依頼しており、どちらのVPNサービスも信頼性と透明性が高い選択肢であると考えられます。
プライバシー
多くのユーザーは、オンライン上でプライバシーを強化するためにVPNサービスを利用します。大手のツールは、個人情報とオンライン活動を機密性に保ち、トラッカーを回避する上で役立ちます。
管轄
Surfsharkはオランダを拠点にしています。オランダには、欧州連合のGDPR(一般データ保護規則)に裏付けられた強力なデータ保護法があります。
また、オランダにはVPNプロバイダーが遵守する必要があるデータ保持を強制する法律が存在しません。そのため、Surfsharkはユーザー活動データの保存、監視、共有の義務を一切負っていません。
一方、ExpressVPNはBVI(イギリス領ヴァージン諸島)に本社を置いています。これも、プライバシー重視のユーザーには好ましい立地です。オランダ同様、BVIにもデータ保持法はなく、国際的なデータ共有協定にも参加していません。
ログポリシー
SurfsharkとExpressVPNはどちらも厳格なノーログポリシーを策定しています。いずれのVPNプロバイダーも、ユーザー活動に関連するデータの監視や保存は行いません。
Surfsharkは、第三者による監査を2回(2023年と2025年)実施してノーログポリシーを検証しました。いずれの監査もデロイトが実施し、Surfsharkがブラウジングデータの追跡や保存を行っていないことが確認されました。
同様に、ExpressVPNのログポリシーは、2022年、2023年、2025年にKPMGが検証しました。いずれの検証においても、ExpressVPNが接続ログや活動ログを一切収集していないことが確認されました。
透明性確保のための措置
SurfsharkとExpressVPNは、透明性の維持とユーザープライバシーの確保へのコミットメントを一貫して示しています。
Surfsharkは、再起動されるたびにすべてのユーザーデータを消去するRAM限定サーバーのみを使用することで、データ保持のリスクを低減しています。また、Surfsharkは、ウェブトラフィックを複数のサーバー経由でルーティングするMulti HopダブルVPN機能によって、ユーザーのプライバシー保護を強化しています。
さらに、Surfsharkは、かん口令、政府による令状、または国家セキュリティ通知を受けるとユーザーに通知する令状のカナリアを導入しています。
ExpressVPNもRAM限定サーバーのみを使用しています。また、半年ごとに、過去6か月間に法務部門が受けたユーザーデータ要求に関する情報を共有する透明性レポートを公開しています。
まとめ
SurfsharkとExpressVPNはどちらも、以下のような細かな違いはあるものの、ユーザープライバシーを重視しています。
- Surfsharkの本社はオランダを置いており、ExpressVPNはBVIを拠点にしています。
- 各VPNプロバイダーのノーログポリシーについては、検証された時期と検証した企業が異なります。
- Surfsharkは容易にアクセス可能な令状のカナリアをウェブサイトに掲載しており、ExpressVPNは年2回公開される透明性レポートでユーザーデータに関係する問題を共有しています。
カスタマーサポート
SurfsharkとExpressVPNのカスタマーサービスチャネルと応答時間はほぼ同じです。
サポートチャンネル
ユーザーは、24時間年中無休のライブチャットとメールでSurfsharkおよびExpressVPNに問い合わせできます。また、どちらのプロバイダーのウェブサイトにも、セルフサービスとトラブルシューティングのためのガイドがあります。どちらのサービスも電話サポートは提供していません。
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サポートチャネル
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Surfshark
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ExpressVPN
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24時間年中無休のライブチャット
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Eメール
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ガイドとヘルプセンター
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電話
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可用性とアクセスのしやすさ
ExpressVPNとSurfsharkのウェブサイトには、ユーザーがよくある問題を解決するための詳細なヘルプセンターがあります。どちらのVPNプロバイダーも、FAQ、インストールガイド、およびテクニカルサポート用のページを持っています。
どちらのサービスもライブチャットの応答は迅速であり、待ち時間は最小限に抑えられています。
チケットシステムとメール応答時間
SurfsharkとExpressVPNはどちらでも、ユーザーはメールで問い合わせできます。Surfsharkのメールチケットは基本的に複雑な問題に限定されていますが、ExpressVPNは潜在顧客向けのチャネルとしてもメールを利用しています。
一般的にメールへの応答はライブチャットより遅いものの、SurfsharkとExpressVPNのサポート担当者は通常、数時間以内に応答します。
まとめ
SurfsharkとExpressVPNは、待ち時間が短く、知識が豊富な担当者による有用なカスタマーサポートをユーザーに提供しています。どちらのVPNサービスも問題なく効率的に動作する傾向がありますが、問題が発生しても必要なサポートを簡単に見つけられるはずです。
バンドル製品と機能
大手のサイバーセキュリティツールは、VPNが提供できる範囲を超えた保護をユーザーに提供するため、さまざまな製品をバンドルすることがよくあります。全般的に、SurfsharkのプランにはExpressVPNで利用可能なものよりも多くの製品が含まれています。
Ad blocker
SurfsharkのClean Web広告ブロッカーは、ウェブ上の煩わしい広告とトラッカーをブロックします。Clean Webはブラウザ拡張機能で使用すると、より多くの機能を発揮します。Cookieポップアップをブロックして、マルウェアを検出すると警告し、アクセスしたページが過去にデータ漏洩に遭っていた場合に通知します。
ExpressVPNには、ブラウジング中にほとんどのディスプレー広告のロードを防ぐ簡易広告ブロッカーが付属しています。
スプリットトンネリング
スプリットトンネリングによって、VPNで保護するアプリと保護しないアプリを選択できます。この機能は、VPNトラフィックやIPの変更に敏感なウェブサイトにアクセスする上で役立ちます。
ExpressVPNとSurfsharkはどちらもスプリットトンネリングオプションを備えています。SurfsharkのBypasserは、iOSとブラウザ拡張機能でウェブサイトを除外できます。また、一部のサイトやアプリは、Windows、Android、およびmacOSバージョンでBypasserに追加できます。
ExpressVPNのスプリットトンネリングは、Windows、Android、Linux、およびmacOSの旧バージョン(macOS 11以降除く)で利用可能です(macOS 11以降では利用不可能です)。
SurfsharkとExpressVPNは従来のスプリットトンネリングに加え、逆スプリットトンネリング(VPN経由のルーティング)も提供しています。デフォルトではすべてが保護対象外であり、選択されたアプリとデバイスのみがVPNの保護対象となります。
ExpressVPNはVPN経由のルーティングを標準スプリットトンネリング機能の一部としていますが、SurfsharkではAndroidでのみ利用可能です。
ダブルVPN
ダブルVPN機能は、1台だけではなく、2台のサーバーを経由してトラフィックをルーティングします。これによりVPN接続に2台目のサーバーが追加され、プライバシーが強化されます。
SurfsharkのダブルVPNはMulti Hopと呼ばれています。幅広いカスタマイズオプションがあり、入口サーバーと出口サーバーの設置場所の選択肢が豊富になっています。
一方、ExpressVPNは標準的なダブルVPNを提供していません。プロバイダーは、ダブルVPNによって発生する可能性のある速度の低下を避けるため、通常のVPN保護を利用することをユーザーに推奨しています。
GPSオーバーライド
SurfsharkユーザーはAndroidデバイスでGPSスプーフィングを利用できますが、ExpressVPNは現在GPSスプーフィングを提供していません。
GPSオーバーライドによって、Androidの位置情報をVPNサーバーの位置情報に変更できます。これは通常VPNにはない機能ですが、位置情報ベースのモバイルゲームのプレイ時やGPS追跡を利用するアプリ使用の時に特に有用です。
免責事項:Surfsharkのサービスを違法行為に使用することは固く禁じられており、利用規約に反しますので、ご注意ください。Surfsharkのサービスを特定の活動に利用する際は、関連する一切の法令・規制を必ず遵守するようにしてください。これには、Surfsharkを通してアクセスするサービスプロバイダーやウェブサイトの規約も含まれます。
専用IP
専用IPは、他のVPNユーザーと共有されないIPアドレスを提供します。ネットバンキングやリモートワークネットワークなど、一貫したアクセスが必要なユーザーに人気です。また、ウェブサイトの閲覧時の煩わしい人間検証リクエストの回避にも利用できます。
SurfsharkとExpressVPNはどちらも有料アドオンとして専用IPを提供していますが、コストと利用可能な地域が異なります。Surfsharkの専用IPのコストは$3.75/月であり、ユーザーは15か国から選択できます。
ExpressVPNの専用IPの方が効果ですが、選択可能な地域は多いです。コストは$3.99/月であり、22か国から選択可能です。
全体として、どちらの専用IPの方が優れているかはユーザーごとのニーズと好みに依存します。
Alternative ID
SurfsharkのAlternative IDは、オンラインサインアップとフォーム送信に使用できる新しいオンラインペルソナを生成します。代替名やメールアドレスなどのデータを使用することで、メインの受信箱へのスパムを削減し、追跡やフィッシング攻撃から身を守ることができます。
代替電話番号
代替電話番号は、オンラインアカウントで使用するための仮想電話番号を提供するSurfsharkの有料アドオンです。これによって、詐欺、スパム、データ漏洩から個人番号を保護しやすくなります。
ExpressVPNは、Alternative IDや代替電話番号のような製品を提供していません。
Incogni
Incogniは個人データ削除サービスであり、データブローカー、人物検索サイト、その他のページにインターネットからの個人情報の削除を要求できます。プライバシーを重視し、可能な限り多くのプライベートな情報をインターネット上から消去したい場合に有用です。
IncogniはSurfsharkの最高ティアのプランにバンドルされています。ExpressVPNには、このようなデータ削除サービスがありません。
パスワードマネージャー
パスワードマネージャーは、パスワード、クレジットカード情報、その他の個人情報をセキュアなヴォールトに保存します。アプリやオンラインアカウントへのサインイン時にログイン認証情報を自動入力する機能もあります。
ExpressVPNにはKeysというパスワードマネージャーがあります。Keysは、保存されたパスワードがデータ漏洩の影響を受けた場合にユーザーに警告することもできます。
Surfsharkは現在、パスワードマネージャーを提供していません。
返金保証期間
VPNプロバイダーは、ツールの速度、機能、全体的なパフォーマンスをテストするため、頻繁に購入後一定期間の返金保証をユーザーに提供します。
SurfsharkとExpressVPNは、業界標準とされている30日間の返金保証をユーザーに提供しています。
まとめ
Surfsharkはより広範なサイバーセキュリティスイートを提供しますが、ExpressVPNのプレミアムティアではユーザーはパスワードマネージャーなどの独自の機能を利用できます。
SurfsharkはAlternative ID、代替電話番号、Incogniなどの製品や機能を含むバンドルを提供しているため、より広範な保護を求めているユーザーにはSurfsharkの方がおすすめです。
Redditのレビュー:ExpressVPN対Surfshark
RedditでのこのVPN比較表に関するディスカッションは、SurfsharkとExpressVPNなどのVPNプロバイダーを比較する上で有益な情報です。比較表を直接閲覧することもできます。RedditユーザーがSurfsharkをVPNランキングの第2位に置いているのに対し、ExpressVPNは第10位にも入っていない点に注意してください。
VPNプロバイダーは必ず自分で確認するべきですが、SurfsharkとExpressVPNに関するRedditのディスカッションからのコメントを一部紹介します。
免責事項:このセクションで紹介したレビューは、ソーシャルメディアプラットフォーム上の一般公開された投稿から選んだものです。これらは投稿時の個別のユーザーの意見を反映しており、当社の製品の機能と品質すべてを表しているわけではありません。
まとめ
Redditで共有されているSurfsharkとExpressVPNに関する体験は、ユーザーによって異なります。どちらのVPNサービスにも速度、品質、信頼性について肯定的なコメントがあります。
プロバイダーの選択時には、候補を上位のいくつかに絞り、Redditコミュニティメンバーのコメントを確認しましょう。
主なポイント:ExpressVPNとSurfsharkはプライバシーを強化できる
SurfsharkとExpressVPNは、優れた速度、広範なサーバーインフラストラクチャ、高度なセキュリティ機能を備えた、信頼性の高いVPNプロバイダーです。
Surfsharkは、手頃な長期プラン、無制限の接続、充実したサイバーセキュリティバンドルにより、多くのユーザーにとって素晴らしい選択肢となっています。ExpressVPNも、高価ではありますが、安定したパフォーマンスで人気を博しています。
Surfsharkのレビューと比較
Surfsharkが他のVPNプロバイダーとどう比較されているかについては、当社の他の詳細なガイドもご覧ください。
- すべてのトップクラスのVPNサービスの比較。
- Surfshark対NordVPN。
- Surfshark対CyberGhost。
- Surfshark対PIA。
- Surfshark対Proton VPN。
よくあるご質問
Surfsharkは優れたVPNですか?
はい。Surfsharkは優れたVPNです。信頼性の高いAES-256暗号化を使用しており、キルスイッチ、ダブルVPN、スプリットトンネリングなどの高度なプライバシー機能を備えています。第三者によるテストでも最速のVPNであることが示されており、速度を犠牲にすることなく堅牢な保護を提供できます。
Surfshark VPNはインターネット速度を遅くしますか?
はい。すべてのVPNはアップロード/ダウンロード速度を遅くします。なぜなら、データがVPNサーバーに到達するまでより長い距離を移動し、暗号化および復号化されるためです。
ただし、スプリットトンネリングなどの機能で暗号化する対象を選択できるため、一部のデータにはSurfsharkを使用しつつ、他のデータではより優れたインターネット速度を維持できます。
Surfsharkの本社はどの国に置かれていますか?
Surfsharkはオランダに本社を置いています。Surfsharkは2018年に設立され、強力なデータ保護法があることで知られるオランダで登記されています。
料金面ではSurfsharkとExpressVPNのどちらの方が優れていますか?
長期サブスクリプションでは、Surfsharkの方がExpressVPNよりリーズナブルです。2年プランを比較すると、Surfsharkは最安値$1.00/月、ExpressVPNは最安値$3.49/月です。
ただし、1か月プランではExpressVPNの方がリーズナブルです。ExpressVPNの1か月プランの料金は$12.99/月であるのに対し、Surfsharkの1か月プランは最安値$15.45ドル/月となっています。
