インターネットから個人情報を削除するには、通常、検索エンジンにページの公開停止を、データブローカーに記録の消去をリクエストする必要がありますが、この手順は一筋縄では行きません。面倒な書類仕事、フォローアップ、再公開など、さまざまな問題が予想されます。幸い、すべてを自分で行う必要はありません。Incogniなどのサービスに、面倒な作業の一部を任せることができます。
決断する前に、選択肢を知っておいて損はありません。そうすれば、複数の方法を組み合わせることで効果を高めたり、自分に最適な方法を選んだりできます。まず、何が問題となっているのかを簡単に見ていきましょう。
個人情報がオンラインで公開されている理由
個人情報はオンラインで公開されてしまう可能性が想像以上に高く、その大きな要因の1つがデータブローカーです。データブローカーは個人情報を収集してパッケージ化し、広告主、マーケター、およびそれに代金を払う意思のあるあらゆる者に販売します。多くの場合、これは本人の同意を得ずに行われます。データブローカー通常、以下の情報源からデータを得ています。
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ソーシャルメディア
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データブローカーはFacebook、Instagram、TikTokなどのプラットフォームからデータを収集、購入、または抽出します。
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公文書
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データブローカーは政府や裁判所の記録を収集します。これらは多くの場合、無料または少額で入手可能であり、インターネット上に公開されていることもあります。
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オンライン購入
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ネットショッピングでは、小売業者とプラットフォームは購入データを直接、または分析・広告テクノロジー企業を通じてブローカーと共有または販売することがよくあります。
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ウェブブラウジングとアプリ
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ウェブサイトやアプリに埋め込まれたCookieやフィンガープリンティングなどのトラッカーを使用し、データブローカーはアクセスしたサイト、検索、アプリ使用パターン、IP(インターネット・プロトコル)アドレスなどの詳細を収集できます。
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アンケート、コンテスト、サブスクリプション
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懸賞、ニュースレター、または無料トライアルのオンラインフォームに入力した情報は、データブローカーに販売または共有される可能性があります。
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オフラインの情報源
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データブローカーは、対面や電話といった従来型の手法で情報を収集する小売業者、慈善団体、またはイベント主催者からリストを購入する場合もあります。
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データ漏洩
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ウェブサイトやアプリは常にデータ漏洩の危険にさらされています。データ漏洩が発生すると、被害に遭った情報はダークウェブや公開フォーラムに流出する可能性があり、詐欺師やなりすましに悪用する者にとって格好のターゲットとなります。
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個人情報がオンラインで公開されることのリスク
名前やメールアドレスなど、個別の情報自体はそれほど重要ではないように思えるかもしれません。しかし、このような一見重要ではない情報が組み合わされて悪用されると、深刻な被害につながる可能性があります。データが公開されすぎると、以下のようなリスクにつながります。
- 個人情報の盗難:犯罪者が本人になりすまして銀行口座を開設する、クレジットカードを申請する、ローンを組む、または虚偽の確定申告を行う可能性があります。
- 詐欺:悪意のある者が漏洩または盗難されたPII(Personally Identifiable Information、個人を特定できる情報)を悪用し、セキュリティチェックを回避する、アカウントを乗っ取る、または本人を偽って詐欺を行う可能性があります。
- ターゲットを設定した詐欺とフィッシング:データが流出すると、詐欺師はその情報を利用して、より説得力のあるメッセージを作成します。
- 不要な勧誘とスパム:企業、マーケター、またはデータブローカーが連絡先情報を共有または販売した結果、スパム、商品の売り込み、その他の不要なメッセージが大量に届くようになる可能性があります。
- ドクシングと個人の安全に関する懸念:悪意のある者がさまざまなオンライン上の情報源から情報を引き出し、個人情報を流出する、本人を特定する、またはオンラインで嫌がらせをする可能性があります。
- プロファイリングと差別:企業や機関が個人データを利用して、ローン、求人、または特定のサービスの適格性を判断する可能性があります。
手作業で自分の情報を削除する方法とその問題
インターネット上の個人情報は手動で削除することも可能ですが、手早く簡単な方法とは言えません。
ウェブサイトやプラットフォームはそれぞれオプトアウト手順が異なるため、数十ものウェブサイトやプラットフォームを飛び回る時間のかかるプロセスになりがちです。ヘルプセンターやプライバシーポリシーの深い場所にフォームが隠されている場合もあります。メールでの確認を求めたり、不自然なほど具体的な件名を指定したり、たった1件の削除リクエストのためだけに何度もやり取りを求めたりする場合もあります。多くの場合、ガイダンスが全く提供されないか、わずかしか提供されません。
場合によっては、政府が発行する身分証明書、公共料金の請求書、その他の個人書類を提出して、そのデータが自分のものであることを証明することまで求められます。皮肉にも、すでに流出している情報を消去するためだけに、さらに多くの個人データを提供することになります。
たとえ1つのサイトからデータを削除できたとしても、その情報はすでにコピーまたはキャッシュされていたり、別の場所に再投稿されていたりする可能性があります。1つの情報源から情報を消去しても、同じ情報がフォーラムで投稿されたり、検索エンジンにアーカイブされたりすることがあります。削除しても問題が恒久的に解決するわけではなく、情報が再び流出する可能性もあります。
Googleなどの検索エンジンの存在も厄介です。削除をリクエストできますが、通常は検索結果に表示されなくなるだけです。元のページは公開されたままになる可能性があります。また、プライバシーや法的根拠に基づいてリクエストを正当化する必要があります。正当化したとしても、承認されるとは限りません。
検索エンジンとソーシャルメディアプラットフォームからの情報の削除
サービスを利用する前に手動でのデータ削除を試してみたい場合、個人情報が最も公開されている場所(検索エンジンとソーシャルメディアプラットフォーム)から始めてみましょう。具体的な方法を紹介します。
オンラインで公開されている情報を確認する
情報を削除するには、まず何が公開されているかを知る必要があります。まず、検索エンジンに自分の氏名、電話番号、メールアドレス、その他の個人を特定できる情報を入力します。各情報の前後を引用符で囲むと、より正確な結果が得られます。検索エンジン、ソーシャルプラットフォーム、人物検索サイト、フォーラムのアーカイブでの言及に注意してください。
Googleを使用している場合、個人の連絡先情報(自宅の住所、電話番号、メールアドレスなど)が検索結果に表示されるかどうかを確認するため、Googleのあなたに関する検索結果ツールを試してみましょう。方法は簡単です:
- https://myactivity.google.com/results-about-youにアクセスします。
- 使ってみるを選択します。
- 氏名を入力します。
- 連絡先情報(住所、電話番号、またはメールアドレス)を少なくとも1種類追加します。
- 次へを選択します。
- 希望の通知設定を選択し、情報が自分のものであることを確認します。
- 保存を選択します。
ソーシャルメディアから情報を削除する
ソーシャルメディアのプロフィールは、特にプライバシー設定が緩い場合、プライベートについて多くの情報を与えてしまう可能性があります。信頼できる人以外に投稿、写真、プロフィールを見られないようにするため、設定を見直しましょう。数分かけて、キャプション、コメント、以前の投稿から、旅行計画、職場や自宅の所在地、金銭的な情報など、機密性の高い情報を削除します。
今後は、共有する内容に十分注意しましょう。投稿する前に、後で問題になる可能性のある内容が含まれていないかをチェックしてください。
使っていないアカウントとアプリを削除する
アカウントやアプリは、何年も使っていなくても、メールアドレス、電話番号、過去の投稿など、個人情報が残っている可能性があります。そのため、以下のようにデジタルフットプリントを整理する作業に時間を割くことが重要です。
- 使わなくなったプラットフォーム(特に掲示板、マーケットプレイス、ソーシャルネットワーク、出会い系アプリ)のプロフィールを削除する
- メール、ソーシャルメディア、Google、またはAppleアカウントに関連付けられているアプリとサービスのアクセス許可を削除する
- アカウントを完全に削除できない場合、請求先住所やクレジットカード情報などの個人詳細を削除する
- 古くなったアプリや使っていないアプリを削除し、悪用される可能性のあるセキュリティ上の脆弱性を最小限に抑える
Googleにデータの削除をリクエストする
通常、誰かについての情報を得ようとする者はまずGoogleを使います。幸い、政府がGoogleにコンテンツ削除をリクエストできるように、個人でも削除リクエストが可能です。
Googleのコンテンツ削除フォームにアクセスし、削除したい情報とその理由を説明し、必要な詳細情報を提供します。検索エンジンはリクエスト内容を審査し、結果をメールで通知します。ただし、これは一度きりの作業ではないことに留意してください。情報が再び表示された場合、このプロセスを繰り返す必要があります。
サイト運営者に直接連絡する
コンテンツが自分のものではなく、自分の情報が第三者のページ(ブログやニュース記事など)で公開されている場合、サイト運営者に削除をリクエストできます。サイトのプライバシーポリシーや連絡先ページでウェブマスターの詳細を確認しましょう。リクエストフォームや専用手続きを設けているサイトもあります。
連絡する際、できる限り明確かつ詳細に状況を説明してください。リクエストを裏付けるため、正確なURL(Uniform Resource Locator)とスクリーンショットを必ず添付してください。
キャッシュの削除をリクエストする
ページが削除されたり、自分の情報が消去されたりしても、そのコンテンツの古いバージョンがまだ残っていることがあります。これはGoogleなどの検索エンジンがキャッシュされたページを保存し、Wayback Machineなどのツールがウェブサイトをアーカイブしているためです。これらのコピーは、元のコンテンツが変更されたりオフラインになったりしても消えずに残ることがあります。
プラットフォームによってキャッシュ削除の対応は異なります。Googleの場合、リクエストの提出方法は以下の通りです。
- GoogleのOutdated Content Removal Toolにアクセスします。
- 新しいリクエストを選択します。
- 理由を選択し、次へをクリックします。
- 更新または削除されたページのURLを貼り付けます。 必要に応じて画像URLも追加できます。
- 送信を選択します。
データブローカーに情報の削除をリクエストする方法
データブローカーがいるため、手動での削除後も、個人情報が数十個のデータベースに散在している可能性があります。
これらのブローカーに削除をリクエストできます。方法は簡単です:
- 自分の名前と「データブローカー」を組み合わせて検索します。
- 各サイトにアクセスし、オプトアウトまたはプライバシーリクエストページを探します。
- フォームを送信するか、詳細をメールで送信します。
- リクエストを追跡し、必要に応じてフォローアップします。
しかし、これらの手順をすべて行っても、表面的な対策にしかならない可能性が高いでしょう。世の中には数百ものデータブローカーが存在しており、新たなデータブローカーが次々と現れます。さらに、各リクエストは調査、記入、フォローアップに時間がかかります。何時間も、場合によっては何日もかけてリクエストを送っても、数週間後には再びオンラインでデータが公開されてしまうかもしれません。
そこで役立つのがIncogniなどの自動サービスです。
Incogniによる自動化されたデータ削除
Incogniは完全に自動化された個人データ削除サービスです。これらのサービスは、GDPR(一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などのプライバシー法に基づき、お客様に代わって420以上のデータブローカーに連絡し、個人情報の削除を要請します。
リストにないブローカーが見つかった場合、カスタム削除機能によって手動削除用のリンクを提出できます。
データが削除された後も、Incogniはデータブローカーサイトを監視し、定期的にフォローアップリクエストを送信し続けます。これにより情報の再公開を防止し、新たに公開されたとしても速やかに削除されるようにしています。
Incogniと手動削除を簡単に比較してみましょう。
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Incogni
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手動削除
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時間と労力
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リクエストとフォローアップは自動化されます
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各ブローカーを個別に調査して連絡する必要あります
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対応できるブローカーの範囲
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420以上のブローカーをカバーできます
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自分で追跡可能な範囲に限定されます
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フォローアッププロセス
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自動でフォローアップします
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手動によるフォローアップが必要です
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使いやすさ
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初期設定
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通常は複数のフォーム、メール、本人確認が必要です
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法的裏付け
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お客様に代わって適用法を引用します
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自身で適用法を確認して引用する必要があります
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進捗の追跡
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ダッシュボードでリクエストの状況と進捗を確認できます
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進捗をまとめて確認する方法はありません
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Incogniは現在、米国、英国、EU(欧州連合)の27加盟国、スイス、カナダ、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、マン島の居住者がご利用いただけます。Incogniのレビューで、一般ユーザーやサイバーセキュリティの専門家がどのような評価をしているかをご覧ください。
プライバシーの長期的な維持
オンライン上に存在する情報を消去できたら、その状態を維持することが重要になります。オンライン上にある自分の情報を管理する方法にいくつかの小さな変化を加えることで、大きな差が生まれます。効果的な習慣をいくつか紹介します。
デジタルフットプリントを監視する
最初の消去が完了したら、数か月ごとに確認するリマインダーを設定しましょう。情報が公開されたときに通知が届くように、自分の名前、メールアドレス、または電話番号にGoogleアラートを設定しましょう。また、引っ越し、転職、関係の変化など、人生の大きな変化があった際には、オンラインで共有している情報を確認して、新たな情報が流出していないことを確認しましょう。
共有する情報に注意する
フォームに入力する際は特に注意しましょう。どうしても必要な場合を除き、氏名、生年月日、電話番号、住所は入力しないようにしましょう。オンラインで投稿または共有するその他の情報についても同様です。出身地、役職、タグ付けされた写真などの些細な情報からでも、予想以上に多くの情報が流出する可能性があります。
プライバシー重視のツールを利用する
サイバーセキュリティツールは、個人情報の保護やオンラインで共有される情報の制限に非常に効果的です。オールインワンソリューションをお探しであれば、Surfshark One+がおすすめです。これは、あらゆるニーズに対応できるデジタルスイートです。Incogniに加え、プライバシー保護に役立つその他のツールをいくつか紹介します。
- VPN(仮想プライベートネットワーク):インターネット通信を暗号化し、IPアドレスを隠します。それによって、追跡やオンライン活動と本人の関連付けがより難しくなります。
- Alternative ID:完全なオンラインペルソナが得られ、身元や個人情報を明かさずにサインアップ、投稿、ブラウジングを可能になります。
- Alternative number:仮想電話番号を提供する有料アドオンです。仮想電話番号は、メインの電話番号の代わりに利用でき、自動音声通話、スパム、データ漏洩に対する対策になります。
- Antivirus:スパイウェア、キーロガー、および個人データを密かに収集および漏洩させる可能性がある悪意のあるコードからデバイスを保護します。
- Alert:90か国以上で個人情報を監視し、ID、メールアドレス、パスワード、その他の機密情報が被害に遭ったデータ漏洩をウェブ上でスキャンします。
- Search:クエリを記録せず追跡も行わないため、プライバシーを損なわずにオーガニックな検索結果が得られる広告なしのプライベート検索エンジンです。
自分の権利を知る
オンラインで情報を過剰に共有したり、データが漏洩したりした場合、忘れられる権利を含む自分の権利を知ることは自分の情報の使いをコントロールする上で役立ちます。地域によって保護の内容は異なります。EUでは、GDPRによりデータのアクセス、修正、または削除が可能であり、CCPAはカリフォルニア州の居住者に同様の保護を与えています。
インターネットからプライベートを切り離す
個人情報をインターネット上に残すことは決して良い習慣ではありません。それは、個人情報窃盗、詐欺、スパム、さらにはドキシングにつながる可能性があります。インターネット上にある情報が少ないほど、安全性は高まります。
Incogniは、データブローカーに連絡して、個人情報の削除をリクエストすることで、安全性の向上に寄与します。Incogniが面倒な作業をこなし、自動でフォローアップするため、時間と手間を節約できます。Incogniは、VPN、Alternative ID、Alertなどが含まれているSurfshark One+バンドルに含まれており、プライバシーを保護する機能が揃っています。
よくあるご質問
公開検索から自分の情報を削除する方法は?
古いアカウントの削除、ソーシャルメディアプロフィールの整理、データブローカーへのオプトアウトリクエストの送信、Googleなどの検索エンジンへの検索結果削除リクエストによって、公開検索から自分の情報を削除できます。手動で作業したくない場合、データ削除サービスがブローカーへの連絡やフォローアップを含むプロセスの大部分を代行し、情報を確実な削除します。
インターネットから個人情報を削除するにはどれくらいコストがかかりますか?
インターネットから個人情報を削除するコストは、その方法によって異なります。手動で行う場合、コストは安く済みますが、時間がかかり面倒です。サービスによる代行は、月額わずか数ドルから利用できます。たとえば、IncogniはSurfshark One+バンドルに含まれており、月額$3.99ドルから利用可能です。
インターネットから自分の情報を完全に削除する方法は?
これまでオンラインで情報を一切共有したことがない場合を除き、インターネットから完全に自分の情報を消すことはほぼ不可能です。しかし、使用していないアカウントを削除して、ソーシャルメディアを整理し、検索結果から自分の情報を削除することで、デジタルフットプリントを大幅に縮小できます。データ削除サービス、VPN、広告ブロッカーなどのツールも、追跡を減らし、他人が収集できる情報を制限する上で役立ちます。
