誰もがすべてのウェブサイトにアクセスできるわけではないというのは、厄介とまでは言わないものの、否定できません。ときには、アクセスを妨げているのが政府やインターネット接続をホストしている人たちの場合があります。それ以外では、ウェブサイトの所有者が不可解な理由で制限していることがあります。どちらの場合に遭っても、ウェブサイトのブロックを解除できる方法を紹介します。方法は複数あります。
目次
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ウェブサイトのブロックを解除する一番良い方法は、VPNを使用することです。
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、VPN サーバーを経由してデバイスから送信されるデータをルーティングし、すべてのデータを暗号化することで動作します。これにより、訪れるウェブサイトからIP(インターネットプロトコル)アドレスを見られないようにし、ISP(インターネットサービスプロバイダー)から通信を隠します。
どのような手法をとったとしても、ブロックを解除するには、優れた(プレミアム)VPNを使用するのが最も効果的な方法です。ブロックする手法の中には、IPとDNSアドレスをブロックするネットワークのファイアウォール、ブラウザデータを介してルーティングするDPI(ディープ・パケット・インスペクション)、ユーザーの位置情報に基づいてIPを割り出し、アクセスを制限するウェブサイトがあります。
VPNはこの領域に対応しています。VPNの設定方法は以下の通りです。
- VPNに登録します。
- アプリをインストールします。
- サーバーに接続します(地域制限がかかっている場合は、アクセスできる国のサーバーに接続します)。
- これで成功です!
ウェブサイトのブロックの解除だけがVPNの利点ではないですが、それ以外はこの記事のテーマを超えているので、詳しくは 「VPNの機能」をご覧ください。
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ブラウザ拡張機能を使用する
VPNに関して言えば、同様の選択肢があります。それはブラウザ拡張機能で、 VPNの機能と同じように、制限されているコンテンツにアクセスできます。基本的にVPNを設定するように、Chrome拡張機能を設定することができます。
- VPNを入手します。
- Chromeウェブストアを開き、[Chromeに追加]を選択します。
- ログインして、お好きなサーバーに接続します。
この方法でブロックされているウェブサイトにアクセスしても、ブラウザ拡張機能はブラウザデータの暗号化しか行いません。
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プロキシを使用する
プロキシは、プロキシサーバーを経由して通信をルーティングするだけです。VPNを非常に簡略化したようなもので、別のIPを割り当てるだけです。つまり、通信がプロキシサーバーを経由することで、ローカルのファイアウォール側には実際にアクセスするウェブサイトではなく、接続中のサーバーしか見えないので、ブロックすることができません。
プロキシを使用するには、以下の手順に沿ってください(ここではChromeのブラウザを例に挙げます)。
- プロキシサーバーリストを探します。
- 使用したいIPとサーバーのポートをメモします
- ブラウザの右上隅にある3つの点をクリックし、[設定]を選択します。
- 検索タブにプロキシと入力し、[プロキシ設定の変更]を選択します。
- ウィンドウが開いたら、[手動でプロキシ設定]を選択肢、プロキシIPとポート番号を入力してから[保存]をクリックします。
プロキシの使用を止めるには、[手動でプロキシ設定]をオフにするだけです。
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スマートDNSを取得する
スマートDNSは、DNSとプロキシを混ぜたようなものです。DNSは、ウェブアドレスを、デバイスが実際にオンライン通信で使用するIPアドレスに置き換えるサービスです。
DNSサービスはウェブサイトのリストを保持しています。ユーザーがアクセスしたいウェブサイトやサービスが地域制限の対象であると判断した場合、アクセスできるように通信をプロキシ経由でルーティングします。常にプロキシを使用するわけではないので、大抵の場合、インターネット通信速度は速いです。
スマートDNSを取得する良い方法は、Surfsharkに加入し、こちらのSurfsharkのスマートDNSの使い方に関するチュートリアルに沿って操作することです。大きな利点の一つは、インストール不要という点ですが、VPNと異なり、接続を暗号化したり、高度なブロック技術に対処したりすることはありません。
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Torブラウザを使用する
Tor(The Onion Router)ブラウザは、過去に使用したノードのIPアドレスのみを把握している複数のノードをランダムに選択し、ユーザーの通信を経由させることで、匿名性を確保します。この多層構造(「玉ねぎ」と呼ばれるルーティングシステム)によって、通信の匿名性を保ちます。
Torを取得する方法は以下の通りです。
- Torプロジェクトの公式サイトからブラウザをダウンロードし、インストールします。
- ブラウザを起動させます。
- 接続が設定されるまで待ちます。
- 以上です!
Torブラウザは無料で使用でき、 IPを隠せるので、素晴らしいです。あいにく、インターネットサービスプロバイダーがTorの使用を疑うことがあります。Torのもう1つの欠点は、セキュリティの観点からあらゆるものを犠牲にしているため、動きが非常に遅いということです。ウェブサイトのブロックの解除には素晴らしいですが、間違いなくストリーミングには向いていません。また、出口ノードの国を選択できないため、各国固有のコンテンツにアクセスできないことがあります。
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ブラウザやデバイスの許可を変更する
直面する制約のすべてが高度な技術によるものではないときがあります。実際に、単純にシステムやブラウザの許可が変更されていないとか、ファイアウォールが妨げになっているということがあります。そのような場合は、ウェブサイトのブロックを解除するためにあれこれする必要はなく、以下の手順だけで解決できます。
Firefox
- [ツール]メニューを開きます。
- [ページ情報]を選択します。
- [許可]を選択します。
- 訪れるウェブサイトに対するブラウザの様々な許可にチェックを入れたり、チェックを外したりします。
Chrome
- 右上隅にある縦に並んだ3つの点をクリックします。
- ドロップダウンメニューから[設定] を選択します。
- 画面左のメニューの[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
- [サイトの設定]を選択し、選択した許可を変更します。以上です。
Android (Chrome)
- 右上隅にある縦に並んだ3つの点をクリックします。
- ドロップダウンメニューから[設定] を選択します。
- [サイトの設定]をタップします。
- [すべてのサイト]を選択し、それぞれのサイトを設定します。
Microsoft Defender Firewall
- ウィンドウの検索ツールバーで[ファイアウォールとネットワーク保護]と入力します。
- [ファイアウォールとネットワーク保護]をクリックします。
- それぞれのネットワークでファイアウォールをオフにします。
注:通常、ファイアウォールをオフにするのは推奨されません。
Mac
- 画面右上隅にあるAppleアイコンをクリックします。
- [システム設定]を設定します。
- [スクリーンタイム]をチェックします。
- この画面または[コンテンツとプライバシー]の下で制限されている設定を探します。
iOS
- [設定アプリ]を開きます。
- [スクリーンタイム]を選択します。
- [コンテンツとプライバシーの制限]をタップします。
- 制限が設定されているかどうか確認します。
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HTMLからPDFへの変換ソフトを使用して、制限されているコンテンツをダウンロードする
ウェブサイトのHTMLをPDFに変換するソフトは、公開されているページのスクリーンショットを撮り、ダウンロードできるようにPDFに変換します。どのような仕組みなのでしょうか?ブロックされているウェブサイトにデバイスがアクセスするのではなく、コンテンツをPDFに変換するサービスです。デバイスでサービスがブロックされない限り、問題なくPDF版をダウンロードすることができます。
ただし、これは実際にブラウジングするわけではありません。PDFには、各ページのスクリーンショットが含まれるだけです。ハイパーリンクから自由にアクセスしたり、動画を視聴したり、インタラクティブなコンテンツを利用したりすることはできません。せいぜいできることは、別のページをダウンロードするために、PDFに取り込む新しいURLを見つけ出すことです。
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短縮URL
サイトの短縮URL(bit.lyのようなURL)は、覚えにくい、入力しにくい、あるいはウェブデザインに合わせたい長いURLを短縮し、覚えやすいURLに変えます。これには利点があります。訪れたいブロックされているウェブサイトのURLを取って短縮します。短縮した新しいリンクを使用します。学校などで使用される、最も基本的なブロック手法に対処できます。
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Google翻訳
Google翻訳を開き、[ウェブサイト]のボタンをクリックし、訪れたいウェブサイトのURLを貼り付けます。翻訳された内容はGoogleサーバーを経由するので、ファイアウォールは問題がないと判断します。
当然のこと、Google自体がブロックされると機能しません。
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IPアドレスを使用する
デバイスは、Surfshark.comが何を意味するか分かりません。デバイスは、このURLをIPアドレスに変換するようにDNSサーバーに指示します。コンピューターや通信に使用されるのがIPアドレスです。
そのため、遮断の仕組みが非常に基本的な手法で、URLに基づいている(DSNベースで遮断するようなもの)のであれば、WHOIS検索と呼ばれるウェブサイトから対象のウェブサイトのIPアドレスを見つけ出して回避することができます。遮断しているウェブサイトが見つかったら、訪れたいそのサイトのIPを調べてアドレスバーに入力します。
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Googleキャッシュ
Googleは、ウェブサイトのバージョンをキャッシュ(保存)することができます。キャッシュしたバージョンにアクセスすると、実際のウェブサイトそのものにアクセスしないので、ブロック機能は動作しません。
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HTTPSからHTTPに切り替える
この方法は全く推奨しませんが、HTTPSプロトコルよりもセキュリティが低いHTTPプロトコルに切り替えることで、非常に基本的なブロック手法に対処することができる場合があります。方法はブラウザごとに異なります。しかし、HTTPSまで含むURLの読み取りのみに基づくブロック手法であれば、この方法で上手くいくはずです。
ウェブサイトがブロックされる理由
あなたがウェブサイトのブロックを解除する方法に関する記事を読んでいるのには、主に3つの理由があります。
- 帯域幅の確保と規則:学校や職場は大抵の場合、次の2つの理由を掲げます。YouTubeへのアクセスを遮断することで、ネットワークの容量を維持することができ、仕事にもっと集中できるという理由です。
- 地域協定:ストリーミングサービスが始まる前に、世界中でたくさんの放映権契約やライセンス契約が結ばれました。ストリーミングサービスは、一部の国でライブラリを利用できないように義務付けられているため、協定によっては今日のエンターテイメントにアクセスできないものがあります。
- 検閲:これは国の政府が計画を推し進めるために、国民に特定のウェブサイトやサービスへのアクセスを認めたくないときに決定されます。
ウェブサイトがどのような理由でブロックされようと、最も確実に対処できる方法はVPNを使用することです。
URL解除の仕組みを活用するのは合法ですか?
ここで重要なキーワードは「場合による」です。
- 一部の国を除いて、VPNの使用は違法ではありません。よって、使用しただけで法律を破ることにはなりません。当然のこと、VPNを使用して、海賊版の映画のような違法行為に手を出すと、厄介なことになる可能性があります。
- ストリーミングサービスのサイトでブロック解除の仕組みを使用すると、利用規約に反する恐れがあり、ユーザーがブロックされるという事例もあります。
- 政府がインターネットの検閲を実施している場合は、非常に深刻な問題になることがあります。しかし、実際には現地の法律によって異なり、ここでは厳格なルールは適用されません。
したがって、YouTubeでブロックを解除するだけでは何の問題もありません。
免責事項:弊社のサービス利用規約に反する違法な目的で Surfshark を利用することは禁じられています。すべての適用法と規則を遵守して行動するようにしてください。
まとめ:ブロックを解除する最善の解決策
ここまで読んで、ウェブサイトのブロックを解除する方法が分かったので、自分に最適な方法を選ぶ必要があります。そこでVPNの使用を推奨します。自由に使える、最も強力なツールだからです。Surfsharkは仮に自分に合わなかった場合でも、30日間の返金保証付きです。
よくある質問
すべてのウェブサイトのブロックを解除する方法とは?
ウェブサイトのブロックを解除する方法として、VPNやプロキシの使用、DNSの変更やTorブラウザの使用があります。無料のVPNだけは使用してはいけません。
Google Chromeでウェブサイトのブロックを解除するには?
Chromeで特定のウェブサイトに対する許可設定を変更するには、次の手順で行います。
- ブラウザを開き、該当するウェブサイトに移動します。
- アドレスバーの左に鍵のアイコン があるので、それをクリックします。
- そこで[サイトの設定」をクリックし、お好みに合わせて許可設定を変更します。
ウェブサイトのブロックを解除するウェブサイトはありますか?
ウェブサイトのブロックを解除するウェブサイトはありませんが、解除するウェブサイトの拡張機能はいくつかあります。素晴らしい機能として、Surfshark、Nord VPNとWindscribeが挙げられます。
学校でウェブサイトのブロックを解除する方法とは?
学校のコンピューターやデバイスで管理者アクセス権がなければ、URLを解除するヒントやコツの多くが使えません。しかし、Google翻訳やGoogleキャッシュのような、ウェブサイトベースの代替手段なら試すことができます。