こんにちは!仮想プライベートネットワークの利用を開始したいと考えているが、本当にそれだけの価値があるか、いまいち自信がない、ということはありますよね。おそらく、こう考えるでしょう。「まず利点を確かめて…いやいや、VPN 利用の欠点についても知りたい!」それはよいお考えですので、詳しくご説明いたします。
VPN は、Web 上のセキュリティを強化し、オンライン上のプライバシーを守り、エンターテイメント(および情報)に、アクセスしやすくしてくれます。利点は他にもたくさんありますので、腰を据えて、じっくり説明させてください。
目次
VPN 利用の利点は何か?
あまり言及されない利点として、利便性を挙げることができます。素晴らしいことに、多くの問題を、ひとつの VPN で一挙に解決できるのです。しかし、そのひとつの VPN アプリに、どのぐらいの費用がかかるでしょうか?また、本当に言われているほど必要でしょうか?お話ししても、簡単には信じていただけないでしょう。それでも、お話しいたします。
セキュリティ強化
まず(そして主には)、VPN はセキュリティソリューションです。ユーザーとインターネットのあいだに暗号化された通信トンネルを作り、安全なインターネット接続を確立して、外部からの脅威を確実に防ぎます。
安全を確保するため、多くの VPN は、ユーザーのパソコンの防御を強化する幅広い機能を備えています。たとえば、マルバタイジングに対抗するために、Surfshark には CleanWeb と呼ばれる AdBlock があります(機能満載の Surfshark バンドルの一部)。
別の例として、マルウェアがユーザーのパソコンに侵入したとします。Surfshark One (さらに優れたバンドル)には、マルウェアをスキャンし、特定し、除去することができるウイルス対策ソフトが同梱されています。
プレミアム VPN(Surfshark など)は、オンライン上でも、オンライン以外でも、ユーザーの安全確保を第一の目的としています。
プライバシー保護の強化
VPN の「P」の文字は「プライバシー」を表しており、これにはそれなりの理由があります。一部の業者は、オンライン上でユーザーが何をしているか把握しており、オンライン上での行動全般を追跡しています。VPN サービスは、ユーザーだけが知りうるべきプライバシーをユーザーの手に取り戻すことで、この問題を解決する一助となります。
お客様がご利用になっているインターネットサービスプロバイダー(ISP)やインターネットルーターの所有者は、ネット空間でお客様が何をしているかを把握できる特権を有しています。これは、一切のインターネットデータトラフィックが、サーバーとハードウェアを通るためです。
VPN は、通過する一切のデータを暗号化し、読み取れないようにします。また、エンコードされたトラフィックを難読化し、そもそも VPN を利用しているという事実すら秘匿します。
また、指摘おきたい点として、VPN が新たなインターネットプロトコルアドレス(IP)を提供するため、オンライン上では身元が秘匿され、オンライン上での行動を追跡されにくくなります。しかし、IP を変更することで得られる利点は、それだけではありません。
制限されたコンテンツにアクセス
インターネット空間における自由は、みなさんがお考えになっているほど平等ではなく、情報にアクセスできる度合いは、地域によって異なります。検索エンジンも、ユーザーの所在地に応じて異なる検索結果を表示することがあります。また、政治的理由や経済的理由により、コンテンツが検閲またはブロックされている場合もあります。いずれも、地域別にブロックをかけるかたちで実施されています。
VPN から新たな IP を得ることで、地域制限を迂回し、コンテンツ検閲を潜り抜けて、地理的にブロックされたサイトやアプリケーションにアクセスできるようになります。
ただし、VPN を利用して何らかの犯罪行為を行った場合は、やはり犯罪を構成しますので、ご留意ください。このため「サンタの悪い子リスト」に名前が載らないように注意してください。VPN をご利用の際は、当該サービスの利用規約を遵守してください。
免責事項:弊社のサービス利用規約に反する違法な目的で Surfshark を利用することは禁じられています。すべての適用法とストリーミングサービスプロバイダーの規則を遵守して行動するようしてください。
補助機能の利点
VPN はインターネットセキュリティソリューションです。ソリューションが 単に優れているだけなのか、それとも、ずば抜けて優秀なのかを判断するには、単一の VPN でどれだけ多くのさまざまな問題を解決できるかに、着目します。プライバシー保護やセキュリティ以外にも、VPN はさまざまな問題を解決することができます。
インターネットのスロットリングを回避
VPN を利用すると、インターネットプロバイダーが公表している通信速度を確保できます。
有利な価格を選べる
商品が同一でも、その商品が販売されている地域や市場によって、価格は異なります。VPN を利用することで他の市場にアクセスすることができます。
海外からも国内サイトにアクセス
VPN から新たな IP を得ることで、世界の他の地域にいるかのようにネットを利用したり、海外にいながら国内のニュース報道や銀行アプリにアクセスできるようになります。たとえば、たいていのネットバンキングアプリは、国内 IP がなければアクセスできませんが、VPN を通せばこうした問題を回避できます。
すべてのデバイスを守る
もうひとつ上のレベルにステップアップしたいなら、ルーターに VPN を設定することができます。そうすることで、ネットワーク全体と、ネットにつながるすべてのデバイスを、保護することができます。VPN に対応していないデバイスや、VPN アプリをサポートしていないデバイスも保護の対象となります。
より安全にゲームを楽しむ
インターネット接続を必要とする一部のゲームでは IP が秘匿されないため、ルーターを設定することで DDoS 攻撃に晒されるリスクが生じることがあります。
VPN を利用することで、アドレスが公開されることを防ぎ、開いているポートを閉じることができ(開いたままだとハッキングの影響を受けやすい)、DDoS 攻撃を心配することなくゲームを楽しむことができます。
良いことずくめで、信用できませんか?それも無理からぬことかもしれません。文字通りの意味でも、比喩的な意味でも、セキュリティを強化するには、それなりの対価を支払う必要があります。
VPN の欠点は何か?
肝心な点を述べれば、インターネットのセキュリティを強化するために、インターネットの通信速度を犠牲にすることになります。場合によっては VPN のサブスクリプションにかなりの費用がかかることもあります。
インターネットの通信速度が遅くなる
正直に言うと、インターネットサービスプロバイダーがインターネットの通信速度をスロットリングしていない場合、VPN によって ping が増加し、ダウンロードやアップロードの速度が全体的に遅くなるおそれがあります。
これは、データが VPN サーバーに送信され、ネット上の送信先に到達する前に暗号化されるためです。送信先から戻ってくるときは、データは VPN サーバーにフェッチされて復号化され、しかる後、ようやくお手元のデバイスに届きます。
セキュリティを強化するために新たな手順を加えることで、わずか数ミリ秒、処理時間が長くなるほか ping も追加されます。自動車のドライバーが、走行速度とトルクのバランスを考えるのと同じように、通信速度とセキュリティのバランスを図る必要があります。
ですが、いたずらに心配する必要はありません。一部の VPN はスプリットトンネリング機能を備えているため、データトラフィックのどの部分を暗号化するか、選択することができます。これはソリューションの中のソリューションです。
価格設定
VPN の人気が高まるにつれ、VPN を利用してセキュリティを確保しようとする人が増え、市場では若干の競争が生じています。 このため、最高水準の VPN プロバイダーを選択すれば、より多くの機能を利用でき、受けられる恩恵も大きくなりますが、その分、料金も割高となります。また、本当はあまり必要でない機能に対しても、余分に料金を支払うことになってしまいがちです。
たとえば、この記事を執筆している時点では、ほとんどのプレミアム VPN サービスの料金が、およそ月額$13となっています。このため、本当に必要なものだけを入手するよう、ご購入時には、よくご確認ください。また一部の VPN では、長期間購読すると割安になることもありますので、ご留意ください。
では無料 VPN サービスはどうでしょうか?事情は少し複雑です。先にも軽く述べたように、インターネットトラフィックは VPN サーバーを経由します。無料 VPN は、そのデータを取得して、第三者に売却していることがあります。それが、無料 VPN が事業を維持する手段となっているのです。
ユーザーができる最善の対策としては、情報収集を怠らず、支払った料金が何に使われているか、データがどのように扱われているかを理解したうえで、決断を下すことです。多くのプレミアム VPN プロバイダーが、さまざまな料金プランを設定しており、同一のプランをより安く利用することもできるでしょう。
合法性
VPN を利用することは、地域により、制限や制約が課されていたり、あるいは、まったく違法とされていたりすることもあります。その理由は些細なものから気宇壮大なものまで、さまざまですが、そのような規制が一般にどのように見られているかといえば、要するに国家が国民のネット利用を監視しようとしている現れです。当然のことながら、VPN はそのような目論見とは相容れません。
結論
仮想プライベートネットワークは、プライバシーをユーザー自身の手に取り戻し、オンライン上におけるセキュリティレベルを保証するものです。国外から情報を仕入れたり、検閲をかわしたり、海外在住時に祖国のニュースに欠かさず接したりするのに役立ちます。
どこにいて、どのように運用するかにより、その利点は無限に広がる可能性を秘めています。
長所と短所を把握したうえで、VPN が有益と言えるか、必需品とみなすかは、ユーザー自身が判断することになります。万人に適しているわけではなく、VPN の代替手段もいくつか存在しますので、ご確認ください。そのうえで、ネット上の自由を擁護し、ボーダレスなインターネットを志す弊社といたしましては、VPN のご利用をご検討いただけるよう、お勧めいたしております。
よくある質問
VPN 利用の欠点は何か?
通信速度が若干遅くなり、実際にそれが感じられるかもしれません。また、無料 VPN を利用していれば、データが第三者に売却されるリスクが存在します。
VPN にはどのような種類があるか?
VPN には、物理(ハードウェア)VPN とソフトウェア VPN の2種類があります。ハードウェア VPN は VPN ルーター(または VPN ファイアウォール)であり、主にメカに強いユーザーが広く利用しています。インターネットへのプライベートアクセスを提供してくれますが、多くの場合、スケールアップが困難です。ソフトウェア VPN もインターネットへのプライベートアクセスを提供してくれますが、こちらはアプリであって 、プロバイダーが管理しています。このため、複雑な設定手順などに悩まされる心配がありません。
事業向け VPN の利点は何か?
事業向け VPN を導入する利点は、出先でもプライバシーやセキュリティを維持できる点です。
ハッカーは、公共スペースに偽の Wi-Fi スポットを設置して、貴重なデータを抜き取っていることがあります。ご自分が事業の経営者であると仮定してください。御社の従業員が、出先で未知のワイヤレスネットワークに接続しようとしています。このような場合、VPN を利用することで、安全なリモートアクセスを確保し、事業に関する重要データの漏洩リスクを抑えることができます。