仮想電話番号は、従来の電話回線ではなく、インターネットを通じて利用する電話番号です。そのため、SIMカードや専用端末を用意する必要がなく、特定の場所に回線を引く必要もありません。取得方法はいくつかありますが、最も手軽なのは、仮想電話番号を提供するサービスに登録する方法です。
利用を始める前に、まずは仮想電話番号の仕組みや主な活用シーン、取得から設定までの流れを確認しておきましょう。幅広い用途に対応しやすい信頼性の高いサービスも紹介します。
仮想電話番号とは?
仮想電話番号とは、従来の電話回線網ではなく、インターネット経由で通話やメッセージの送受信を行う電話番号のことです。特定のSIMカードや電話回線、端末、物理的な場所にひも付いていないため、通常の電話番号よりも柔軟に利用できます。
日本の電話番号の種類と特徴
日本の電話番号には、携帯電話番号やIP電話番号、国際電話番号など、用途に応じてさまざまな種類があります。番号の種類によって、利用シーンや相手に与える印象、通話方法、認証への対応可否などが異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
携帯電話番号(070・080・090)
日本の携帯電話番号は、主に「070」「080」「090」から始まる11桁の番号です。スマートフォンや携帯電話で利用される番号であり、個人利用はもちろん、フリーランスや小規模事業者の連絡先として使われることもあります。
携帯電話番号の大きな特徴は、場所を問わず発着信しやすい点です。外出先や出張先でも電話を受けられるため、移動が多い仕事や、担当者が直接顧客対応を行う場面に向いています。また、SMS認証に利用できるケースが多いため、各種サービスの本人確認にも使いやすい番号です。
一方で、企業の代表番号として使用する場合は注意が必要です。携帯電話番号は個人の連絡先という印象が強いため、事業規模や業種によっては、固定電話番号や代表番号と比べて信頼性の面で不利に見られる可能性があります。仕事用と個人用の番号を分けていない場合、プライベートとの線引きが難しくなる点にも注意しましょう。
IP電話番号(050)
050番号は、インターネット回線を利用して通話するIP電話の番号です。「050」から始まる11桁の番号で、固定電話のように地域を示す市外局番を持たない点が特徴です。
050番号は、インターネット環境があれば利用しやすく、物理的な電話回線の工事が不要な場合が多いため、比較的手軽に導入しやすい電話番号です。スマートフォンやパソコンのアプリを使って発着信できるサービスもあり、リモートワークや小規模な事業用の連絡先として活用されることがあります。
ただし、050番号は固定電話番号と比べると、相手に与える信頼感が異なる場合があります。また、サービスによっては緊急通報や一部の番号への発信、SMS認証に対応していないこともあります。ビジネスで利用する際は、通話品質、発信できる番号の範囲、本人確認や各種登録で使えるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。
国際電話番号
国際電話番号は、国番号を含めて表記される電話番号です。日本の電話番号であれば、国番号「+81」を使い、先頭の「0」を省略して表記します。例えば、日本の携帯電話番号「090-1234-5678」は、国際形式では「+81 90 1234 5678」と表記されます。
海外のサービスやアプリに登録する際は、国際形式で電話番号の入力を求められることがあります。特に、海外のECサイトやマーケットプレイス、動画配信サービス、トライアル登録、海外限定プラットフォームなどでは、対象国の電話番号が必要になる場合があります。
日本のユーザーが米国向けのサービスを利用したい場合、米国の電話番号が求められるケースもあります。そのような場面では、Surfshark Alt Numberのようなサービスを活用し、米国の電話番号をオンライン登録用に用意する選択肢があります。
例えば、米国ベースのアプリやサービスへの登録や米国サービスからのワンタイムパスワード・認証コードの受信、ウェブサイトやマーケットプレイス、出会い系アプリ、フォーラムなどへの登録時に実際の日本の電話番号を公開したくない場合に役立ちます。
また、オンライン登録専用の番号を持つことで、個人用の携帯電話番号とネット上での活動を分けやすくなります。迷惑電話やスパムSMSのリスクを抑えたい場合や、米国への旅行・出張、越境ビジネスで米国サービス向けの連絡先を用意したい場合にも便利です。
ただし、国際電話番号や代替番号が全てのサービスで利用できるわけではありません。登録先のサービスによっては、特定の国の番号や携帯電話番号のみを受け付けている場合もあるため、利用目的に合っているかを事前に確認することが大切です。
仮想電話番号の仕組みについて
仮想電話番号は、VoIP(Voice over Internet Protocol)という技術を使って、音声やテキストメッセージをデジタルデータに変換し、インターネット経由で送受信します。クラウド上のサーバーが中継役となり、通話やメッセージをスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、適切な端末へ振り分ける仕組みです。
従来の固定電話や携帯電話番号は、銅線や基地局、交換機といった物理的な通信インフラに依存しています。一方、仮想電話番号はインターネット上で機能するため、特定の場所に縛られません。インターネットに接続できる環境があれば、ほぼどこからでも通話やメッセージの送受信が可能です。また、同じ番号を複数の端末で利用することもできます。
例えば、ニューヨークの市外局番を持つ仮想電話番号を使い、ロンドンにいながらノートパソコンで電話を受けたり、タブレットでメッセージに返信したり、外出中にスマートフォンへ切り替えたりできます。どの端末を使っても、相手に表示される番号は同じです。
仮想電話番号と従来の電話番号の違い
相手から見ると、仮想電話番号を使った通話と従来の電話番号を使った通話に、大きな違いはほとんどありません。しかし、利用する側にとっては、仕組みや使い勝手が大きく異なります。
ここでは、仮想電話番号と従来の電話番号の違いを詳しく見ていきましょう。
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機能
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仮想電話番号
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従来の電話番号 |
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技術
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VoIP技術を使って動作し、通話やメッセージはインターネット経由で送受信されます。
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固定電話は有線ネットワーク、携帯電話はモバイル通信ネットワークを通じて通話やメッセージを送受信します。
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利用場所の自由度
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特定の端末、SIMカード、場所にひも付いていません。インターネットに接続できれば、世界中のほぼどこからでも同じ番号を利用できます。
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利用場所の自由度は比較的限られます。固定電話は特定の場所や機器にひも付いており、携帯電話番号も通常はSIMカード、通信事業者、国・地域と関連付けられています。番号移行やデュアルSIMを使わない限り、自由度は高くありません。
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柔軟性
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特定の端末に依存しないため、柔軟に利用しやすい点が特徴です。スマートフォン、タブレット、パソコンなど複数の端末で同じ番号を使ったり、1つの番号を複数人で共有したりできます。
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基本的には1つの番号を1つの端末や回線で使うことを前提としています。固定電話番号は特定の場所に設置された電話機にひも付き、携帯電話番号もデュアルSIMなどで多少柔軟に使える場合はあるものの、基本的には物理SIMやeSIMに関連付けられます。
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コスト
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一般的に費用を抑えやすく、専用のハードウェアや設置工事も不要です。多くの仮想電話番号サービスでは、定額制や従量課金制など、柔軟な料金プランが用意されています。
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特に固定電話は、ハードウェア、設置工事、継続的なサービス利用料などで費用がかかりやすい傾向があります。携帯電話の料金プランは多様ですが、契約が必要になることが多く、ローミング、国際通話、追加機能などで費用が高くなる場合もあります。
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設定と設置
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すばやく簡単に設定できます。番号を選んで有効化すれば、インターネットに接続された端末から通話を始められます。
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固定電話は、物理的な設置作業や専門業者による設定が必要になる場合があります。また、番号ごとに専用の電話機が必要になることもあります。携帯電話番号を使うには、通常SIMカードやeSIM、特定の料金プラン、通信事業者との契約が必要です。
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拡張性
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拡張しやすく、番号、ユーザー、利用地域などを短時間で追加できます。追加のハードウェアを用意する必要もほとんどありません。
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拡張にはあまり向いていません。番号や利用者を増やすには、追加のSIMカード、電話機、ハードウェアなどが必要になる場合があります。
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国際電話機能
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異なる市外局番の番号や、場合によっては他国の番号を取得できることがあります。
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居住国や通信事業者にひも付きやすく、海外で利用する際はローミング料金が発生したり、現地SIMへ切り替える必要があったりします。
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インターネット依存性
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正常に利用するには、インターネット接続が必要です。
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携帯電話は電波があれば利用でき、インターネット接続は必須ではありません。一部の固定電話は、停電時でも使える場合があります。
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仮想電話番号が必要とされる理由
プライバシー保護から利便性の向上まで、仮想電話番号を利用するメリットはさまざまです。ここでは、仮想電話番号が役立つ主な理由を紹介します。
プライバシーを保護する
電話番号は、氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報と結びついていることが少なくありません。オンライン・オフラインを問わず広く共有すると、情報漏えいや第三者への共有、詐欺への悪用といったリスクが高まります。
仮想電話番号を使えば、普段使っている電話番号を公開せずに、必要な連絡だけを受け取れます。個人情報の露出を抑えながら、連絡手段を確保できる点が大きなメリットです。
迷惑電話や詐欺を減らす
メインの電話番号をインターネット上に公開すると、スパムや詐欺、迷惑電話、不要なメッセージに悩まされる可能性があります。会員登録や広告掲載、公開用の連絡先には、普段使いの番号ではなく仮想電話番号を使う方が安全です。
仮にその番号がスパムリストに載ったり、第三者に共有されたりしても、番号を破棄して新しい番号に切り替えやすい点も安心です。
オンラインでのやり取りのリスクを抑える
マーケットプレイスやマッチングアプリ、新しいプラットフォームなど、オンラインで見知らぬ相手とやり取りする場面には、一定のリスクがあります。仮想電話番号を使えば、本当の電話番号を明かさずに会話を続けられます。
やり取りの途中で不審に感じた場合でも、その番号を無効化すれば、それ以上の連絡を防ぎやすくなります。相手との距離感を保ちながら、安全にコミュニケーションを取りたい場合に便利です。
どこいても連絡を受けられる
従来の電話番号とは異なり、仮想電話番号は特定の場所や国に縛られません。インターネット接続があれば、通話やメッセージの送受信が可能です。
引っ越しや旅行、機種変更をした場合でも、同じ番号で連絡を受け続けられます。また、通常のモバイルデータ通信やWi-Fiを使って接続できるため、ローミング料金を抑えたい場合にも役立ちます。
デバイスを簡単に切り替えられる
仮想電話番号は、1つの端末やSIMカードに縛られません。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、複数のデバイスから通話やメッセージを確認できます。
外出が多い人や一日の中で複数の端末を使い分ける人、複数画面で作業する人にとって、端末をまたいで同じ番号を使える点は大きなメリットです。
仕事とプライベートを切り分ける
副業をしている人や複数の役割を持っている人、勤務時間外にも仕事の電話やメッセージが届く人にとって、仕事とプライベートの境界は曖昧になりがちです。
仮想電話番号を使えば、仕事用とプライベート用の番号を分けられます。複数の携帯電話やSIMカードを持ち歩かなくても、ビジネスの連絡と個人的な連絡を整理しやすくなります。
仮想電話番号の一般的な用途
仕事でもプライベートでも、仮想電話番号はさまざまな場面で役立ちます。以下は、人々の間で日常的に見られる主な利用方法です。
サービスに登録する
アプリやオンラインサービスに登録する際、普段使っている電話番号を公開せずに済みます。
見慣れないサービスに本当の電話番号を入力することに不安がある場合でも、仮想電話番号を使えば、しつこいスパムや不要なプロモーションメッセージを受け取るリスクを抑えられます。
オンラインで販売する
メルカリやYahoo!オークション、楽天ラクマ、ジモティーなどで商品を販売したり、個人間でやり取りしたりする際にも、仮想電話番号は便利です。
購入希望者との連絡用に別の番号を使えば、普段使っている電話番号を公開せずにやり取りできます。取引が完了した後は、その番号を無効化したり切り替えたりすることで、後から届くメッセージやスパムも避けやすくなります。
個人情報を出さずにやり取りする
X(旧Twitter)やInstagramの公開投稿、Facebookグループ、ジモティーの募集投稿、Wantedlyやクラウドワークスなどで相手と連絡を取る際も、個人の電話番号を伝えずに済みます。
相手をまだよく知らない段階では、本当の連絡先を共有することに不安があるものです。仮想電話番号を使えば、必要な会話や詳細のやり取りを続けながら、プライバシーを守れます。
スパムをブロックする
よく知らないウェブサイトやプラットフォーム、相手とやり取りする際に、仮想電話番号を使うことで迷惑電話や不要なメッセージを避けやすくなります。
万が一、スパムが増えたり不審な連絡が届いたりした場合でも、番号を切り替えれば被害を抑えられます。普段使いの電話番号を守るための予防策として有効です。
認証コードや通知を受け取る
アカウントへのログイン、デバイス認証、二要素認証(2FA)の設定時にも、仮想電話番号が役立つ場合があります。
認証コードやワンタイムパスワード(OTP)を受け取る番号を分けることで、普段使っている電話番号の露出を減らせます。ただし、サービスによっては仮想番号での認証に対応していない場合があります。
マッチングアプリを安全に使う
Pairsやタップル、with、Omiaiなどのマッチングアプリで相手とやり取りする際も、普段使っている電話番号を明かさずに済みます。
まだ相手をよく知らない段階では、個人の連絡先を直接共有することにリスクがあります。仮想電話番号を使えば、必要に応じて番号を無効化したり切り替えたりできるため、安心して利用しやすくなります。
サービスを気軽に試す
電話番号の入力が必要な新しいサービス、ツール、プラットフォームを試す際にも、仮想電話番号は便利です。
本当に継続利用するかわからないサービスに普段の番号を登録すると、後からスパム電話や営業電話、自動メッセージが届く可能性があります。仮想電話番号を使えば、個人情報の露出を抑えながら気軽に試せます。
短期利用に活用する
一時的なプロジェクト、単発の仕事、就職活動、季節限定のキャンペーン、イベント登録など、短期間だけ連絡先が必要な場面にも向いています。
用途が終わった後は番号を切り替えることで、不要なメッセージや電話、スパムに悩まされにくくなります。普段使いの電話番号を長く守りたい場合にも便利です。
ローミング料金を回避する
海外旅行中でも、仮想電話番号を使えば、インターネット経由で通話やメッセージを受け取れる場合があります。
現地SIMを購入したり、高額なローミング料金を支払ったりしなくても、連絡手段を確保しやすくなります。海外サービスや海外の取引先とやり取りする機会がある人にも向いています。
仕事とプライベートの連絡を切り分ける
仮想電話番号を使えば、2台目の携帯電話を持ち歩かなくても、仕事用とプライベート用の連絡先を分けられます。
クライアントや取引先には仮想電話番号を伝え、普段使いの番号は家族や友人との連絡専用にできます。オン・オフを分けたい人にとって、手軽な選択肢です。
複数の役割を整理する
本業、副業、個人活動など、複数の役割を持っている場合にも仮想電話番号は役立ちます。
用途ごとに連絡先を分けることで、連絡ミスや取り違えを防ぎやすくなります。どの活動に関する連絡なのかを把握しやすくなり、日々のコミュニケーション管理もスムーズになります。
現地向けの連絡先を持つ
海外にクライアントがいる場合や、特定の国・地域でビジネスをしている場合、その地域の電話番号を持つことで信頼感を高められることがあります。
遠方の相手にとっては、海外の個人番号よりも、現地向けの連絡先がある方が問い合わせしやすくなります。米国向けのサービスや取引が多い日本のユーザーにも便利です。
仮想電話番号は安全に使える?
信頼できるプロバイダーを利用すれば、仮想電話番号は一般的に安全に使えます。普段使っている電話番号を公開せずに済むため、場合によっては従来の電話番号よりもプライバシーを守りやすいといえるでしょう。また、多くの信頼性の高いプロバイダーは、通話やメッセージを暗号化し、第三者による傍受を防ぐ仕組みを導入しています。
ただし、他のオンラインサービスと同じように、安全性はどのプロバイダーを選ぶかによって大きく変わります。特に無料の仮想電話番号サービスには、便利な一方で注意すべきリスクがあります。
- 電話番号の使い回し(再利用):無料の番号は短期間で別のユーザーに再割り当てされることが多く、以前の所有者宛ての電話やメッセージ(督促やスパムなど)が頻繁に届くおそれがあります。
- 複数ユーザーでの番号共有:一部の無料サービスでは、1つの電話番号を複数のユーザーで同時に共有する仕組みになっていることがあります。この場合、自分のメッセージを他人に手違いで見られてしまうなど、プライバシーが実質的に守られません。
- 広告表示や不正アプリへの誘導:「無料」で提供する代わりに、過度な広告を表示させられたり、偽のウイルス警告ポップアップが出現したり、トラッカー(行動追跡機能)が仕込まれた不審なアプリのインストールを求められたりするケースがあります。
- 個人データの収集と売却:信頼性の低い業者の場合、ユーザーのアカウント情報や通信履歴などの個人情報を密かに収集し、広告主やデータブローカー(名簿業者)に転売して収益化しているおそれがあります。
- 突然のサービス停止やアカウント閉鎖:無料サービスは運営が不安定なため、事前の予告なく突然サービスが終了したり、番号が削除されたりすることがあります。重要なメッセージが受信できなくなったり、連携していたアカウントにログインできなくなったりするリスクがあります。
- セキュリティ対策の不備:運営コストを極限まで抑えるために、データの暗号化をはじめとする基本的なセキュリティ機能が省略されているケースが少なくありません。
また、どれほど安全なプロバイダーの番号を使っていても、ユーザー自身の使い方に落ち度があればリスクは高まります。例えば、不特定多数が見るネット掲示板やSNS、公開設定のプロフィールなどに番号をそのまま載せてしまえば、当然ながらスパム電話やフィッシング詐欺、執拗なセールスの標的になりやすくなります。用途に応じた適切な管理を心がけることが大切です。
仮想電話番号の取得方法
仮想電話番号は、オンラインで手軽に取得できます。従来の電話番号のように、回線工事や機器の設置に数日から数週間かかることは少なく、多くの場合は数分程度で利用を始められます。
基本的な流れは次のとおりです。
- 仮想電話番号を提供している信頼できるサービスを選びます。
- 利用したい国や、取得したい電話番号の種類を選択します。
- メールアドレスを使ってアカウントを作成します。サービスによっては、予備の電話番号や本人確認書類の提出を求められる場合があります。
- 従量課金制や月額制、年額制など、提供されている料金プランの中から、自分の利用目的に合ったものを選びます。
- スマートフォンやパソコンなど、利用する端末に番号を設定します。通常は、専用アプリや管理画面から設定を行います。
- 設定が完了したら、通話やメッセージの送受信に利用できます。
SurfsharkのAlternative Numberが選ばれる理由
SurfsharkのAlternative Numberは、仮想電話番号を手軽に利用したい方にとって、信頼性と利便性を兼ね備えた選択肢の一つです。有料の追加機能として提供されており、米国の仮想電話番号を使って、着信やテキストメッセージを受け取ることができます。
着信やメッセージはSurfsharkアプリ上で確認できるため、複数のサービスを使い分ける必要がありません。また、新しい番号に切り替えたい場合は、30日ごとに番号を変更できます。
Alternative Numberを使うことで、次のようなメリットがあります。
- 普段使っている電話番号を隠し、データ共有、スパム、不要な連絡のリスクを抑えられる
- 本当の電話番号を公開しないことで、なりすましや詐欺のリスクを下げられる
- 望まない相手からのしつこい連絡や不適切な接触を避けやすくなる
- 公開プラットフォーム、掲示板、各種サービスを利用する際もプライバシーを守りやすい
- 割引、プレゼント企画、ニュースレターなどに登録する際、メインの電話番号をマーケティング目的で使われるリスクを抑えられる
Alternative Numberは、Surfsharkが提供するオールインワンのサイバーセキュリティ機能と組み合わせることで、より効果的に活用できます。
主な機能は次のとおりです。
- VPN(仮想プライベートネットワーク):インターネット通信を強力に暗号化し、IPアドレスを隠すことで、オンライン上での行動履歴やプライバシーを徹底的に守ります。
- Alternative ID(代替ID):実際の身元情報や個人情報を隠すために、オンライン上に「別人格(バーチャルなプロフィール)」を作成できる機能です。
- Antivirus(ウイルス対策):リアルタイム保護や定期スキャン、ウェブ保護などの機能により、マルウェアをはじめとするあらゆるサイバー脅威からデバイスを防御します。
- Alert(データ漏えい検知):Web上を常に監視し、万が一あなたの個人データが流出した場合には、即座に通知して対策を促します。
- Incogni(データ削除代行):ユーザー本人に代わってデータブローカー(名簿業者)に交渉し、データベースからあなたの個人情報を削除するよう求める、画期的なデータ削除サービスです。
Alternative Number(代替番号)の取得手順
SurfsharkのAlternative Numberは、わずか2つのステップですぐに使い始めることができます。具体的な手順は次のとおりです。
- Surfsharkに登録する:Alternative Numberは、どのSurfsharkプランにも自由に追加できるアドオン(有料オプション)機能です。ご自身のニーズに合ったベースプランを選び、アカウントを作成してください。
- Alternative Numberを設定する:アドオンの購入が完了したら、管理画面に移動します。「Alternative Number」セクションの横にある「セットアップ」をクリックすると、あなた専用の仮想電話番号が即座に生成されます。
既にSurfsharkを利用している場合は、必要なタイミングでAlternative Numberを追加できます。Surfsharkのアカウントページにアクセスし、「Alternative Number」セクションで「プランに追加」を選択して支払いを完了してください。その後、「Alternative Number」セクションの横にある「セットアップ」をクリックすると、番号が割り当てられます。
仮想電話番号で、通話やメッセージをより安全に
普段使っている電話番号を非公開にしたい場合や、スパムを減らしたい場合、仕事とプライベートの連絡先を分けたい場合に、仮想電話番号は役立ちます。信頼できるプロバイダーに登録するだけで利用を始められるため、手軽にプライバシー対策を強化できます。
信頼性の高い選択肢を探している方には、SurfsharkのAlternative Numberがおすすめです。インターネット経由で通話やメッセージを安全に受信でき、SIMカード、2台目のスマートフォン、大がかりな機器、複雑な設定は必要ありません。
よくあるご質問(FAQ)
仮想電話番号はどうやって取得するのですか?
仮想電話番号は、サービスを提供しているオンラインプロバイダーに登録することで取得できます。利用したい国や地域を選び、番号の種類や料金プランを選択すれば、基本的な準備は完了です。
多くのプロバイダーでは、申し込みから設定までオンラインで完結します。サービスによっては、数分程度で番号の利用を開始できる場合もあります。
無料の電話番号はどのように作ればいいですか?
一部のVoIPサービスでは、無料の電話番号を提供しています。ただし、無料の番号には、再利用されている、複数人で共有されている、予告なく無効化されるといったリスクが伴う場合があります。
また、無料で提供する代わりに、広告を表示したり、個人データを収集したり、マーケティング目的で番号や利用情報を使ったりするサービスもあります。信頼性の低いプロバイダーでは、データが第三者に販売される可能性もあるため、利用前に注意が必要です。
仮想電話番号の利用は合法ですか?
仮想電話番号は、多くの国や地域で合法的に利用されています。ただし、重要なのは利用目的です。プライバシー保護、旅行、リモートワーク、オンラインサービスへの登録など、正当な目的で使われるケースは一般的です。
一方で、詐欺やスパム、不正行為などを目的として仮想電話番号を使うことは違法です。安心して利用するためにも、お住まいの国や地域の法律、そして利用するプロバイダーの規約を事前に確認しておきましょう。
090の番号は無料で取得できますか?
原則として、090から始まる携帯電話番号を無料で取得することはできません。090・080・070は日本の音声通話向けの携帯電話番号として使われる番号帯で、通常は携帯キャリアやMVNOなどで回線契約を行って取得します。
初期費用や月額料金がキャンペーンで割引・無料になることはありますが、番号を無条件で無料利用できるとは限りません。また、SurfsharkのAlternative Numberは米国ベースの仮想電話番号を提供する機能であり、日本の090番号を取得するためのサービスではありません。
電話番号を2個持つメリットは?
電話番号を2個持つメリットは、普段使いの番号と、仕事・副業・オンライン登録用の番号を分けられることです。メインの電話番号をむやみに公開せずに済むため、迷惑電話やスパムメッセージ、不要な営業連絡を減らしやすくなります。
また、仕事とプライベートの連絡先を分けたい場合や、フリマアプリ、マッチングアプリ、会員登録などで本当の電話番号を出したくない場合にも便利です。用途ごとに番号を分けることで、連絡の管理もしやすくなります。
iPhoneで電話番号を2つ持つことはできますか?
対応しているiPhoneであれば、デュアルSIMを使って2つの電話番号を利用できます。例えば、1つを仕事用、もう1つを個人用として使い分けることができます。Apple公式サポートでも、iPhoneのデュアルSIM活用例として、仕事用と個人用の番号を分ける使い方が紹介されています。
ただし、利用できるSIMの組み合わせはiPhoneの機種や通信事業者によって異なります。物理SIMとeSIMの組み合わせ、または2つのeSIMを使う方法などがあるため、利用前に端末と通信プランの対応状況を確認しておきましょう。
スマホを2台持ちするとLINEはどうなる?
スマホを2台持ちした場合、LINEをどう使うかは「同じアカウントを使いたいのか」「電話番号ごとに別アカウントを作りたいのか」によって変わります。LINEでは、1つの携帯電話番号につき登録できるLINEアカウントは1つです。
2台目のスマホに別の電話番号がある場合は、その番号で別のLINEアカウントを作成できます。一方、同じLINEアカウントを複数端末で使う場合は、LINEが対応しているメイン端末・サブ端末の仕組みを確認する必要があります。端末の種類や利用状況によってできることが異なるため、事前にLINE公式ヘルプを確認しておくと安心です。
Tobias Brandan