VPN(仮想プライベートネットワーク)は、海外在留者が、世界のどこにいようとも、母国語のデジタル空間にアクセスできるようにしてくれます。ローカルニュースのチェックから銀行アプリの操作まで、VPN は世界の人びとにとって不可欠なツールとなっています。海外在留者向け VPN で何ができるかについて、ご案内いたします。
VPN とは何か?
VPN は、サイバーセキュリティツールであり、お手元のデータの保護に役立ちます。強力な暗号化技術を運用するほか、VPN サーバーを経由したインターネット接続ルーティングにより IP(インターネットプロトコル)アドレスを変更することで、データを保護します。これにより、以下のふたつの効果が期待できます。
- データが暗号化されるため、ハッカー、第三者の立場からデータを覗き見ようとする者、詮索好きなインターネットサービス プロバイダーの眼からは、読み取り不能になります。
- IP アドレスを変更してしまうと、お手元のデータは実質的に見えなくなります。より正確に言えば、アクセスしたページが認識されなくなり、追跡が難しくなります。
もっとも、それだけでは海外在留者向けとは言えませんよね。これらの特徴は、万人が享受できるサイバーセキュリティ上の利点ということになります。そこでとりわけ海外在留者に関連する VPN サービスのユースケースについてご案内いたします。
海外在留者に VPN が必要な理由は?
VPN があれば、母国で利用できるサービスを、世界のどこに行っても引き続き利用することができます。だからこそ海外在留者向けなのです。もう少し詳しく述べると、次のようになります。
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口座へのアクセスがより手軽に
取引銀行の対応に手を焼いていませんか?それは、あなただけではありません。銀行の最優先事項は、お客様の財産を守ることです。ただし、そのために多くの制約を設ける必要があることも、また事実です。口座名義人が、居住国以外の国の IP アドレスを使って自分の口座にアクセスしようとすると、銀行は、アクセスを拒否することがあります。
VPN を使えば、IP アドレスを変更することができます。ドイツの銀行に口座を持っているひとが、今、イギリスに在留しているとします。VPN を開設し、接続先としてドイツのサーバーを希望するだけで、従来どおりスムーズに銀行口座にアクセスすることができます。
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公衆無線 LAN(Wi-Fi スポット)に安全に接続する方法
現代社会に生きる私たちは、インターネットにアクセスできなければ、実にか弱い存在です。人によって差はあるでしょうが、別の国に引っ越してきたばかりの人なら、たちまち迷子になってしまうでしょう。そんな場面では、Wi-Fi を備えた最寄りのコーヒー ショップが命綱となります。しかし、公衆無線 LAN(Wi-Fi スポット)は私たちが思っているほど安全ではありません。そこでは、ハッカーが覗き見しようと待ち構えているかもしれません。自分の身を守りたいなら、VPN サービスは必須です。
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デジタルに帰省する
ふるさとの自治体の公式サイトで、地元のニュースを読んでみたいと思うことはありませんか?あるいは、引っ越しに先立って、渡航先の国の政府サイトにアクセスする必要があるかもしれません。銀行と同様に、政府や自治体は、多くの場合、海外の IP アドレスからのアクセスを制限しています。このような場面では、IP アドレスを変更することが、ただひとつの有効な選択肢です。
免責事項:弊社のサービス利用規約に反する違法な目的で Surfshark を利用することは禁じられています。すべての適用法とサービスプロバイダーの規則を遵守して行動するようにしてください。
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煩わしい検閲を回避
残念ながら、抑圧的で権威主義的な一部の国々では、インターネットへのアクセス、特に、ソーシャルメディアへのアクセスが制限されています。たとえば、いったん中国に入国してしまえば、無事到着したことを家族に知らせようと Facebook アカウントにアクセスすることはナンセンスです。
…ではどうしたらよいでしょうか?何が助けになるでしょうか?VPN サービスが助けになります。中国以外の国のサーバーに接続するだけで、たちまち Facebook を開くことができるようになります。そしてすぐにも、あなたに会いたいというメッセージが届いているのに気づくでしょう。
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より有利な価格でチケットを入手する
新天地で落ち着いてくると、故郷が恋しくなるときもあるかもしれませんね。ところが航空券が高額になっていることもあります。そんなとき、販売サイトのデータを保存し、ひたすら値下がりを待ち、ときどきビデオ通話をするだけで、実際に訪問せずに満足できるでしょうか?そんな我慢をしなくても、VPN アプリをオンにすれば、帰国便を検索できます。VPN を使用して航空券を検索すれば、はるかに安い値段で購入できます。
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オンライン上の安全を確保しプライバシーを守る
本来はこれが VPN の最も重要な長所です。それを最後にご案内するのは奇妙な話ですが、VPN の他の長所と比べれば地味なためです。私たちは、オンライン上の安全やプライバシー保護が、現実世界における安全と同じくらい重要であることを忘れがちです。
オンラインが私たちの生活に占める割合はますます大きくなっており、それとともに、ハッカー、インターネットサービスプロバイダー、データーブローカーにとって、データはますます価値あるものになっています。VPN アプリは、無数の脅威が漂う大海原において、ユーザーとユーザーのインターネットトラフィックの安全を守ります。
海外在留者に最適な VPN を選択する方法は?
VPN の役割は、ともすれば分かりにくく、VPN プロバイダー同士の優劣を見極めることは、さらにも難しいのが現実です。
サーバー設置か所が多い
自分が選ぼうとしている VPN がお住まいの国にサーバーを設置しているかどうか確認してください。これまで述べてきたように、さまざまな理由で、最寄りのサーバーに接続することが必要となります。(自慢ではありませんが、Surfshark は100か国に サーバーを設置いたしております)。
通信速度が速い
通信速度が速い VPN をお選びください。ダウンロードに長い時間がかかり、ロード画面をじっと見つめるようなことは、お望みではないでしょう。暗号化技術の運用により、通信速度が低下することは避けられません。しかし低下率30%を超えないことが目安です。
複数のデバイスをサポート
PC しか保護できない VPN など選ぶ理由はありません。携帯電話やテレビにまで対応できる VPN アプリがありますので、ご検討ください。また、同時に接続できるデバイス数もご確認ください。そうすることで、お手元の全デバイスを同時に保護することができます。
Kill Switch
Kill Switch は、VPN 接続が切れた場合に、インターネット接続も同時に「切断」する、優れものの機能です。VPN は一般にバックグラウンドで動作するため、切断が起きても気づかないおそれがあります。Kill Switch を用いることで、このおそれがなくなり、VPN による保護が切れた状態で、不用意にネット閲覧を続けるリスクを回避できます。
ノーログポリシー
VPN の使命はデータを保護することにあります。このため、ユーザーデータを収集しない VPN を選ぶようにしましょう。決済情報(クレジットカード情報など)やアカウント作成に必要な情報(メールアドレスなど)を除けば、ユーザーに関するデータは、本来、収集する必要がないものです。そうした情報の提供を求めてくる VPN サービスには注意する必要があります。
プロのヒント:無料 VPN という甘い言葉にだまされないでください。ご関心がありましたら、無料 VPN と有料 VPN について解説した記事がありますので、ご一読ください。ただ、概要は次のとおりです。無料 VPN は技術的に時代遅れになっていることが多く、利用できる機能も限られており、データを売りさばいて利益を得ていることがあります。ですから、利用しないほうが得策です!
最終結論: VPN でさらに手軽に
母国を離れての暮らし。新天地に根付くことが容易でないことは、だれもがよく理解しています。そこで、Surfshark のような有料 VPN を利用すれば、物事はより容易になります。銀行口座に入金を受けるまでの長い道のりを短縮し、検閲を回避し、もっと安い価格でチケットを購入することができます。どのような目的で利用するにせよ、VPN は海外在留者の道しるべとなることができます。
よくある質問
VPN を利用すると外国に行ったようになるの?
そのとおりです。VPN 接続は、ユーザーのインターネットトラフィックを、他国からの接続であるかのように見せかけることができます。残念ながら、まだテレポーテーション能力まではありませんが…
海外の VPN を入手する方法は?
優れた VPN プロバイダーはいずれも、海外の VPN プロバイダーであると言うことができます。というのも、ユーザーがあたかも外国にいるかのように見せかけることができるからです。プロバイダーが構築しているネットワークにおいて、サーバーが設置されている国を確認するだけで大丈夫です。
ロケーションを変更できる無料 VPN はある?
おそらく、あるでしょう。ですが利用すべきではありません。無料 VPN プロバイダーは、ユーザーデータを売りさばいたり、煩わしい広告を大量に表示させたりするおそれがあります。だれもそんなことは望んでいません。
米国の都市の中から接続先を選択することはできる?
はい、ご利用の VPN が米国にサーバーを設置している場合、接続先を米国の都市の中から選択できます。
Surfshark をご利用の場合、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ソルトレイクシティ、ヒューストン、デトロイト、ニューヨーク、マイアミなどのサーバーに接続できます。
米国のオンラインサービスが海外で利用できないのはなぜ?
米国のオンラインサービスが海外で利用できない理由は、主に3つあります。
- プライバシー法の遵守:一部のメディアサイトは、EU 一般データ保護規則(GDPR)に準拠していないため、EU 内でコンテンツを表示しないことを選択しているケースがあります。
- 検閲:一部の権威主義体制の国々では、インターネットへのアクセスそのものが制限されており、閲覧禁止対象に、米国メディアが含まれることもあります。
- ジオブロッキング: 著作権法や配信契約の定めがあるため、あらゆるサービスの全コンテンツを世界中どこでも閲覧できるわけではありません。